トレンド・コラム
「グルメバーガー」を食べたい人は65.0% 出してもよい金額1000円以上は当たり前? 重視するものは?を調査
2024.08.23
■「グルメバーガー」を「食べたい」人は65.0%
最高額は「1000円以上2000円未満」が最多
ハンバーガーの中でも特に素材や味にこだわり、比較的高めの価格設定である「グルメバーガー」と呼ばれるジャンルがあります。調査では「食べたことがあり、また食べたい」21.4%、「食べたことがあるが、もう食べたくない」4.7%をあわせて、「食べたことがある」人は全体の約3割でした。また、食べた経験のある・なしにかかわらず単純に「食べたい」人は65.0%(「食べたことがなく、食べてみたい」43.7%、「食べたことがあり、また食べたい」21.4%の合計)と関心が高いことがわかりました。また、「食べたことがある」人の最高額は「1000円以上2000円未満」がボリュームゾーンでした。
■『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員からの解説
「グルメバーガー」に対して
重視するものと価格帯の相関性が浮き彫りに
今回の調査では、「グルメバーガー」を「食べたことがある」人は全体の約3割でした。ただ、「食べたことがなく、食べてみたい」人を含め「食べたい」と答えた人が65.0%いたので、関心の高さがうかがえます。「食べたい」人が「グルメバーガー」で重視するものは「焼きたて」「こだわりのチーズ」「肉の量が多い」(次ページ)で、おいしさと食べ応えを求めつつ、それに見合う価格かどうかを気にしているのかもしれません。これを裏付ける結果として、「グルメバーガー」へどれぐらいお金を出せるかの設問では、「全体」のボリュームゾーンが「1000円未満」47.3%だったのに対し、「食べたい」人は「1000円以上2000円未満」51.1%(次ページ)と、関心の高い人のほうが出してもよい金額が高くなっています。また、実際に「食べたことがある人」の最高額のボリュームゾーンは「1000円以上2000円未満」でしたが、「3000円以上」が5.0%いたのは興味深いです。個人経営のハンバーガー専門店以外に、今では大手外食チェーンやファストフード店が参入しています。参入店が増え多様なタイプの「グルメバーガー」を楽しめるようになった今だからこそ、自分の好みを見つけてみてはいかがでしょうか。
田中 直樹ホットペッパーグルメ外食総研 研究員
【アンケート調査概要】
■調査期間:2024年5月17日(金)~2024年5月18日(土)
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
■「グルメバーガー」に出してもよい金額は
「全体」「食べたい」人で大きな差が
「グルメバーガー」に出してもよい金額を、「全体」と、食べた経験のある・なしにかかわらず単純に「食べたい」人で比べたところ、最も割合が高い価格帯は「全体」で「1000円未満」47.3%、「食べたい」人は「1000円以上2000円未満」51.1%と違いがありました。また、高価格帯の「3000円以上」は、「全体」で2.2%、「食べたい」人で3.0%いることがわかりました。関心の高さによって、出してもよい金額に差が出る結果となっています。
■食べるときに重視するポイントは
「焼きたて」「こだわりのチーズ」「肉の量が多い」
「グルメバーガー」を「食べたい」人に対し、食べるときに選ぶポイントについて聞いたところ、上位は「バンズ/焼きたて」54.7%、「パテ以外の具材/こだわりのチーズ」54.1%、「パテ/肉の量が多い」50.8%で5割を超えていました。「おいしさ」「素材の量」「食べ応え」を主に重視していることがわかりました。ほかにも「パテ/100%ビーフ」45.6%、「パテ以外の具材/自家製ベーコン」43.7%、「パテ以外の具材/オーガニック野菜」32.2%などがランクインしているので、「素材の質の高さ」も重視しているようです。
■『ホットペッパーグルメ外食総研』トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表する、リクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う『ホットペッパーグルメ外食総研』の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。