リオ・デ・ジャネイロオリンピック2016開催記念! 早すぎるブラジルの現地グルメガイド

以前、職場の上司の奥様がブラジル人で、手料理をごちそうになったことがある。地球の真反対に位置している国の味とは思えないほど親近感があり、とても美味しかった。東京で本格ブラジル料理を食べるなら、浅草「churrascaria Quebom!」、四ツ谷「Saci Perere」がおすすめだ。

エリア浅草(東京)

エリア四ツ谷(東京)

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南米の大部分の面積を占める大国ブラジル。昨年、サッカーのFIFAワールドカップ™が開催されたのも記憶に新しいが、明くる2016年にはオリンピックが開催される予定で、現地リオ・デ・ジャネイロでは、開催に向けて突貫工事が続いている。

 

ところで、ブラジルというと、今まではサッカーやサンバ、アマゾン川の大自然などが注目されていて、こと食べ物となると、日本にも専門料理店が増えてきたとはいえ、まだまだ知られていないのが現状だ。

 

そこで、2015年2月に現地を旅してきたばかりの僕、ライターの西牟田 靖が、ご当地ならではのブラジル料理から日系人が受け継いできた日本料理までを、写真を交えて紹介してみたい。来年のオリンピックに向けて、一足早い現地情報にもなればいいと思う。
(記事内での価格表記は、1レアル=43円で計算。2015年2月時点のレートです)

 

YAKISOBAにTEMPURA! ブラジルの屋台街巡り

まずは、ブラジルの屋台街から。アフリカ色の強い料理から「YAKISOBA」「TEMPURA」といった日本食をルーツにした料理までがある。

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あんかけ味のYAKISOBA(10レアル、約430円)とピザぐらいの大きさのTEMPURA(6レアル、258円)。店員は中国語を話していた。

 

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日系人の多いサンパウロで買った弁当。海苔巻き、いなり、焼き魚、煮物などが入っていて、違和感がなさ過ぎる味。16.3レアル(約700円)。

 

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繁華街には軽食スタンドがあって手軽。チーズバーガーとレモンジュースで6.5レアル(約279円)。奥はポンテケージョという、もちもちなチーズパン。

 

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最近日本でも静かなブームになりつつある果物、アサイーのアイスクリーム屋。練乳やナッツをトッピングすることができる。

 

ブラジルのすき家のお味は!? そして、日本でもおなじみのシュラスコも

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サンパウロ市内に10店舗を展開する「すき家」にて、「Gyudon」Mサイズを注文。つゆだくと言ったが通じず。7レアル(301円)と日本とほぼ同額。肉がややぱさぱさしているが、味も日本のソレに近い。ただし紅ショウガはなかった。

 

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店員は「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と日本語で挨拶。店内はゆったりしてて、雰囲気はファミレスに近い。

 

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日本でもかなりメジャーになったシュラスコ。専門店では、10種以上の肉が串に刺された状態で次々と運ばれてくる。気に入れば切り分けてもらい、トングでつまんで皿へ。

 

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シュラスコではパインなどで味付け+臭い消したジャヴァリ(野豚)と、豚ソーセージを。その他にフラウジーニャというハラミのような肉を食べた。

 

やたらと充実している、ブラジルのバイキング

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バイキングが異様に充実しているのもブラジルメシの特徴。平日は11.99(約511円)レアルからとかなり安め。サラダだけで20種もあるのが旅行者にはありがたい。プリンなどのデザートやビールなどは別料金だった。

 

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煮物は色からして総じて濃いめの味付け。唐揚げもある。ちなみに運ばれてくる肉は別料金となり、平日は23.99レアル(約1,031円)取られるシステム。バイキング同様食べ放題だ。 

 

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バイキングにはサラダの他、ご飯ものや汁物も。巻き寿司やらっきょうといった日本料理もちらほらあるがアレンジされている。

 

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従量制で料金を取られる「ポルキロ」というレストランにて。ウズラ、シロップ漬けのイチジク、ハムカツ、サラダと、調子に乗ってとりまくったら3人で合計82レアル(約3,526円)とシュラスコ店とあまり変わらない値段に。

 

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ブラジル風のコロッケのコシーニャ(右)とハムとチーズのサンド。これだけで15レアル(約645円)もしたのは空港の中だったからだ。これが街中だと半額以下。

 

カーニバルからスラムメシまで、ブラジルの見どころ&食べどころ!

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ド迫力なリオのカーニバル。メインパレードは夜9時から朝にかけて2月半ばの2日間おこなわれ、約600メートルを行進する。

 

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カーニバルの山車の上や路上にはセクシーで挑発的な美女もいるにはいるが、中にはこんな超個性派ダンサーも。

 

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リオ市民の4人に1人がファベーラと呼ばれるスラムに住んでいる。これはその一角にある屋台の肉屋。売り方がなんとも豪快!

 

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リオのスーパーのイートインコーナーで食べたピザ。9.42レアル(約405円)。物価が日本並みのブラジルでは、食費も結構かさむため、こうした軽食をメインに食べてやりくりした。

 

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サッカーの客席にいそうな店員に、ブラジル伝統のカクテル「カイピリーニャ」を作ってもらう。観光地なので12レアル(約516円)もしてしまった。ファベーラでは7レアルだったのに……。

 

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リオの定番観光スポット、コルコバードの丘。ここへは登山鉄道を使って向かうことになる。観光客狙いのスリが多いので注意!

 

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ワールドカップ決勝戦の舞台となったマラカナンスタジアム。約8万人を収容する。スタジアムツアーは、入場料込みで36レアル(約1,548円)。

 

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最後の1枚はこれ。

マラカナンスタジアムのすぐ裏にある、ファベーラ(ゲットー)の遠景。マンゲイラというカーニバル決勝常連のチームが、ここを本拠地にしていることで有名だ。

 

東京でブラジル料理を楽しむなら……

ここまでブラジル現地のグルメガイドをご紹介してきたが、地球の裏側まで食べに行くには、やはりハードルが高い。そして、1年後に現地へ行かれる予定で、今からもう待ちきれないという方もいるはずだ。そこで、東京にいながらも食べられるブラジル料理のお店も、こちらにご紹介しておこう。

www.hotpepper.jp

 

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書いた人:西牟田靖

西牟田靖

1970年大阪生まれのノンフィクション・ライター。多すぎる本との付き合い方やそれにまつわる悲喜劇を記した「本で床は抜けるのか」(本の雑誌社)を2015年3月に出版。代表作に「僕の見た大日本帝国」「誰も国境を知らない」など。

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