夏の暑さは今や遠い昔。すっかり秋も深くなり、穏やかな秋晴れが続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
夏、辛いものを食べて汗をかきたいところでしたが、この穏やかな季節の最中にもかかわらず、季節外れな、日本人が大好きなピリ辛かつウマウマな食べ物が合体した食べ物が登場しました。一年中食べても飽きられない食べ物、カレーが麺類の皮を被って……。
その名も「カレータンタン麺」!
そのまんま、カレーとタンタンメンの融合です。
この、日本人がいかにも好きそうな麺を発売したのは、一都三県35店舗を構える大手ラーメンチェーン『中国ラーメン 揚州商人』。一般的にはスーラータンメンが美味しいことで知られているお店です。関東圏の話で申し訳ありませんが、このそそられるラーメンが近場で食べられるだなんて、本当に日本に生まれてよかった!
実はこのメニュー、2015年8月に2週間限定で発売されたもの。なんとその期間中だけで2300杯も提供されてしまう大評判メニューになってしまったのだとか。いかに日本人がラーメンとカレーが好きだということがわかります。
ちなみに、ここ『揚州商人』では、季節ごとに何かしらの変り種ラーメンを出しているとのこと。これまで開発したメニューはなんと60種類以上! そんな研究の日々から偶然生まれたのが、このカレータンタン麺なのです。
何はともあれ、その爆発力を確かめるために揚州商人に確認しに行ってきました。
訪れたのは東京都豊島区東池袋店。地下鉄の駅から地上に上がると、すぐに真っ赤なネオンが目に飛び込んできます。つけ麺で超有名な『東池袋大勝軒』の並びに鎮座しております。強気です。
さっそく件の「カレータンタン麺」を注文しようとしましたが「麺はいかがいたしますか?」との返事が。
よくよくメニューを見ると、細麺と刀切麺(揚州商人オリジナルの極太麺)が選べるとのこと。
初めて食べるメニューなのにどっちがいいのか分からないので、店員さんに聞くと「お好みで」と言われまたも混乱。
本当のオススメはどちらがいいのかと食い下がってみた約30秒後「細麺の方が中国の伝統的な麺」だということで、細麺にチャレンジ。
目的を「カレータンタン麺」一本に絞ってきたので、メニューは全然見なかったのですが、メニューの下の方に辛さに点数がつけられておりました。
辛さはレベル3とのこと。んん、ちょっと辛いのかしら。
そうこうするうちに着丼です。
おおー。カレー色……って普通のタンタンメンもゴマベースだからもともと茶色いのか。
上に載ったひき肉をよく見ると、赤い粒粒が混じっています。
ではまずはスープを。
お、おお、カレー! かなりカレーの風味が強い感じです。
タンタン麺のゴマの香りもふんわりと。
このカレータンタン麺、ベースとなるスープは、これまで出しているタンタン麺とまったく同じ味だとか。カレーと融合する際に、双方のバランスをとるためにかなり研究した末に到達した味とのこと。
麺はご覧のとおり、細面。スープを結構持ち上げてくれて、つるっとすする度にカレーの風味を味わうことができます。
「レベル3」って、そんなに辛くないのかなと思いながら、ズルズルっと食べ進めます。うん、ウマイウマイ。
でも、んん? けっこう辛いぞこれは。そのおいしさに惹かれて勢いでスープをぐびぐび飲んでいるうちに、辛さが喉に来て、思わず咽そうになります。店内は涼しいですが、ちょっと汗ばんできた……。
そうこうするうちに麺を完食。ここで、穴が開いた謎の鉄製のレンゲがなぜ付いてきたのかが判明しました。スープの中に散乱したひき肉をこの穴あきレンゲで、スープをすくうことなく具だけを食べられるというわけです。ナイスな気配り。
穴あきレンゲで一応具だけ食べられるのですが、ワタクシスープは残さない主義なので、もちろん完飲。
作っていただいた島田さん。ごちそうさまでした!
ちなみに前述の通り、『揚州商人』では、毎シーズンごとに新商品を提供しているそうで、定期的にチェックしてみることをオススメします。
以前、「牛肉のあっさり激辛ラーメン」というマニアの中で有名だった超激辛のメニューがあったのですが、復活を希望する声が大きかったため、定番メニューのひとつになったのだとか。
「カレータンタン麺」だけでなく、とにかくメニューが豊富なので「迷う楽しみ」が味わえるお店でもあります。
とはいえ、今イチオシのメニューということで、ラーメン好き、カレー好きなら激しくオススメ!って日本人ならみんな好きですよね!
お店情報
中国ラーメン揚州商人 東池袋店
住所:東京都豊島区南池袋4-17-6
電話:03-5952-4225
営業時間:11:00~翌2:30(L.O.2:00)
定休日:年中無休