こんにちは! スパイスコーディネーターマスターのバリ猫ゆっきーです。
そうめんの美味しい季節がやってきました。ツルっとしたのど越しで、食欲がない時でもさらっと食べられる夏の定番メシ。やっぱり、めんつゆで食べるのが手軽でいいですよね。
今日は、そのめんつゆに合うスパイスのお話。スパイスや野菜を加えためんつゆで「エスニック風ぶっかけそうめん」を作ります。
まず、おすすめしたいのが、万能ブレンドスパイスの「チリパウダー」。
チリパウダーはアメリカで作られたブレンドスパイスで、チリコンカンなどのメキシコ料理やアメリカ南部の料理には欠かせないスパイスのひとつです。
チリパウダーは、チリペッパーと間違えられることも多く、辛いスパイスと誤解をされることもしばしば。ですが、赤唐辛子こそ使われているものの、さほど辛くないもの(メーカーによって辛さは異なります)が多く、使いすぎても失敗は少ないです。スパイス初心者でも使いやすく、カレーやスープはもちろん、ジャーマンポテトにスパニッシュな風味を足したり、鶏肉のトマト煮に加えたりと、肉、魚、卵料理など幅広く利用できます。
このチリパウダーをめんつゆと合わせると、心地よい香りと刺激で、夏バテ気味でもガッツリ食べられるぶっかけそうめんができますよ。
バリ猫ゆっきーの「エスニック風ぶっかけそうめん」
材料(2人分)
- そうめん 2~3束
- トマト(1cmの角切り) 1個
- 玉ねぎ(みじん切り) 1/2個
- オクラ 4本
- 大葉(青じそ、せん切り) 5~6枚
(A)
- めんつゆ(2倍濃縮) 100ml
- 水 50~60ml
- チリパウダー 小さじ1
- 塩 ひとつまみ
作り方
1. そうめんはたっぷりの熱湯で規定の時間茹で、ザルに上げ、流水で洗い氷水でサッと冷やし、よく水気を切る。
2. オクラはまな板の上で塩適量(分量外)を振って、板ずりをしてから熱湯で1分ほど茹でる。湯から上げ、5~7mm幅の輪切りにする。
3. ボウルにトマトと玉ねぎを入れ、(A)を加えて混ぜ合わせる。
4. 器にそうめんを盛り、3をかけ、オクラを散らし、大葉をのせる。
ブレンドスパイスのチリパウダーで、贅沢なつゆが完成
市販されているチリパウダーの多くは、赤唐辛子を使ったチリペッパーとレッドペッパーに、オレガノ、クミン、ガーリック、オールスパイス、ディル、クローブなど複数の芳香性スパイスをブレンドし、色付けにパプリカも入っています。
めんつゆに入れても色が変わるほどではありませんが、ほのかな辛みと、クミンやガーリックの香りを感じられて、とっても贅沢なつゆになりますよ。
チリパウダーの赤い色は、唐辛子の色というよりは、パプリカ(ブレンドするとほぼ無味無臭に)が特に多く配合されているため。オレガノが多く配合されているチリパウダーは、緑がかかっているものもあります。チリパウダーに使われるスパイスや配合は特に決まりはないので、自分の好みで配合してみるのもいいですね。
そして、もう1つおすすめしたいのが「クミンシード」。油で炒めてクミンオイルにしてから加えると、さらに風味が増し、いつものそうめんとめんつゆとは思えないほど、独特な風味を味わうことができます。
フライパンにクミンシード(小さじ1)、サラダ油(大さじ2)を入れて弱火で熱し、ふつふつと泡が立ち、香りが出てきたらクミンオイルの完成です。こうして香りを引き立たせる作業をテンパリングといいます。
クミンオイルは熱いまま回しかけても、冷めてからかけてもお好みで。どちらも美味しいですよ。
スパイスで変化をつけためんつゆで、この夏もそうめんをたっぷり楽しんでくださいね。
クミンオイルは、シナモンやブラックペッパーなどもプラスして、以前ご紹介した「スパイスオイル」にして常備しておくのもおすすめです。
作った人:バリ猫ゆっきー
スパイス料理研究家、スパイスコーディネーター協会認定スパイスコーディネーターマスター。スパイスレシピコンテストのグランプリ受賞がきっかけでスパイス料理のトリコになり、ブログ『楽しいキッチン*spice-cooking*』にてスパイスを使用した料理や、簡単で美味しいレシピ、アウトドアレシピを紹介。レシピ開発、料理教室講師、フードスタイリング・コーディネート、コラム執筆など幅広く活動中。バリ島の定番みやげ「木彫りの猫」がお気に入りで、“バリ猫”はそれにちなんだもの。
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