家でおなかが空いたとき、なにかと重宝するのが卵。そのままご飯にかけてTKGを楽しむもよし、納豆に混ぜ合わせたり、インスタントラーメンに落としたりするのも、また味わい深いものがある。しかし、である。通常スーパーやコンビニで売られている卵は、6個や10個でワンセット。ひとり暮らしで、なおかつ家であまり調理をしないとなると、かなりの確率で残ってしまう。
他に簡単にできる食べ方はないものか……。そんなとき、「ゆで卵」にして新たなバリエーションを楽しんではどうだろうか。
鍋に湯を沸かして、10数分ゆでて、冷やして殻をむいて……という面倒な作業はしない、「簡単にできるゆで卵の作り方」と、「失敗しない早ワザ殻むき法」をご紹介しよう。
※ゆで卵は、家庭では硬くゆでた場合10℃保管で殻にヒビのない場合3~4日、いつヒビが入ったかわからないものは食べるのを控え、殻を剥いたものはその日のうちに食べることをお勧めします。 参照:社団法人日本卵業協会公式ホームページ
時間も水も超節約! 失敗知らずで硬さも選べるゆで卵のつくりかた
まずは「簡単にできるゆで卵の作り方」。
1:適当な大きさの鍋に常温に戻した卵を入れ、おたま1杯分の水を入れる。
2:ふたをして強火で3分加熱。3分経ったら火を止め、そのままさらに3分放置。
完成!
所要時間、締めて6分。インスタントラーメンを作っている間に、となりのコンロでトッピング用半熟卵ができてしまうというワケ。
時間も水も節約できるし、加熱時間と同じ時間放置するだけだからすごく覚えやすいですね。ちなみに、固ゆでにしたいときは加熱時間を倍の6分にするのがベスト。
▲左は3分、右は6分、それぞれ加熱したもの
たっぷりのお湯でゆでるときにありがちな吹きこぼれやひび割れの心配がなく、好みに合わせて固さが選べるのもうれしい。
鍋がなくても大丈夫! スイッチ1つで固ゆで卵を作る方法
「いやいや、鍋を用意しなきゃいけないなら、手間は変わらないじゃん」という究極のメンドーさんには、ぜひこちらの方法で試していただきたい。
1:炊飯器にセットしたお米の真ん中に、水で洗った卵をのせる。あとはいつも通りごはんを炊く。
完成!
この方法は固ゆで専用だが、ごはんを炊くついでにゆで卵ができるので、鍋やコンロがない暮らしでも炊飯器さえあればゆで卵が味わえるという優れワザ。米の量は関係ないので、2カップでも3カップでも大丈夫。
▲炊飯器でつくると、黄味の色味もキレイ
なお、12年間米を炊き続け、ゆで卵も数え切れないほど作ってきた我が家の炊飯器は、この方法で未だかつて壊れたことはないですよ。でも、超高級炊飯器やスーパー多機能炊飯器だったりする場合は、念のため取扱説明書の一読をおすすめします。
ゆでる前のひと手間で、楽チン殻むきのコツ
ワンアクションで簡単にできてしまうゆで卵。でも、本当の勝負って、実は殻をむく過程だったりもします。殻が白身を道連れにしてボロッとはがれたら、食べる部分は減ってしまうし、見た目も食欲を半減させる。パラパラとかけらがはがれるばかりだと、なかなかむけずについイライラ……。
一般的には、「鮮度の落ちた卵を使用し、ゆでた直後に流水やよく冷えた水で1分以上冷やす」と言われているけれど、それでもキレイにむけないときはよくある。ならば、もっとかんたんに、より確実に、「失敗しない殻のむきかた」をマスターしようじゃないか!
1:卵のおしりの部分に、小さな穴をあけてからゆでる。
これだけ。穴をあけても中身が出てこないのは、卵のおしりの部分にある“気室”と呼ばれる空間のおかげ。ただ、穴をあける際に中の膜まで破いてしまうと、ゆでている間に中身が出てきてしまうこともあるので注意が必要です。
つるんっとむける快感殻むき
ゆでる前のひと手間で、とってもむきやすくなるゆで卵の殻。でも、「あ、穴開けるの忘れた……」ということもよく起こります。
そんなときのためにも、この方法を覚えておくと便利。
1:ゆで上がった卵を硬く平らなところに一度打ち付け、手のひらで前後にゴロゴロ転がす。
あとはひび割れの一か所からむきはじめると、あら不思議。つるんっと殻がむけちゃった!
粉々の殻が出ないというゴミ捨ての便利さも然ることながら、なんといっても大きな殻のままポロっとむけるときの快感がたまらない。ただ、半熟卵は潰れてしまうことがあるので、力加減には十分気をつけましょう。
▲ゆで卵のアレンジは無限大!
そのまま食べても美味しいゆで卵。めんつゆに浸して味玉にしたり、マヨネーズとあえてパンにはさんだりと食べかたのバリエーションも豊富だし、給料日前に安くボリュームのあるものを食べたいときにだってよき相棒となるはず。
「なんだか無性にゆで卵が食べたい!」ときにだってすぐ欲求を満たせるこれらの方法、ぜひ一度お試しあれ!
※記事初出時、一部内容に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。