【閉店】唐揚げ、串揚げ、さつま揚げ。「揚げ三兄弟」で気分もアゲアゲ!?

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お酒をおいしく味わうために欠かせないのが、うまい肴と場の空気。仕事の話も上司のグチも抜きにして楽しく飲みたい日には、都営浅草線「東日本橋駅」A4出口の目の前にぶら下がる提灯に、誘われてみてはいかがだろう?

 

 抱腹絶倒!? 笑いに酔えるオリジナルメニューがてんこ盛り!

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▲東日本橋駅と馬喰横山駅のあいだにあるA4出口を出たらすぐ

 

“さつま揚げ・唐揚げ・串揚げ”の揚げものトリプルが看板メニューの「揚げ三兄弟 東日本橋店」は、キッチンを囲むL字カウンターが中心のこぢんまりとしたお店。隣客と肩を寄せ合いながら揚げ物とお酒を味わう雰囲気は、ちょっとこなれたオヤジ風でかっこいいかも? なんてことを考えながら店内を見回す。

アスパラに豚しそ、長芋もいいねぇ~なんて壁に貼られた串揚げメニューを眺めていると、「……ん?」。

 

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▲壁に貼られた串揚げのメニューですが……

 

なになに、86円で婚カツもできちゃうの???

そして、思わずスタッフに声をかける。「“ちいたけお”って、なんですか?」

 

「……しいたけです(笑)」

 

音の響きやビジュアルから連想されるネーミングが付けられたメニューの数々。どれも「スタッフと言葉を交わすきっかけになれば」との思いで命名されたらしい。そう、ここはお客さんとスタッフの距離が縮まる“小ネタ満載の揚げ物酒場”なのだ!

今話題のアイドルグループだって「うちは解散しない」とのサブタイトル付きでしっかりラインナップされている。

 

店内には不思議なメニューがまだまだいっぱい。

 

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▲酒の席を盛り上げる!? オリジナルメニュー

 

こちらはスタッフのとびきりな秘話が聞けたり、同店の社内で伝説と化した飲み方が体験できたりするメニュー。しかもほとんどが0円!

そこでさっそく、「小野早口言葉」をオーダーしてみた。

 

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▲早口言葉を披露する店長の小野さん

 

「隣の客はよく客食う……あ。隣の客はよきゅ柿きゅう……あれ? ちょっと待ってもう1回! 隣の客は……」

 

実は早口言葉が大の苦手という小野さん。はにかみながらも懸命に繰り返す姿に思わず頬が緩む。

仕事の悩みもプライベートのアレコレも忘れ、ただ目の前の楽しい雰囲気に酔える時間が流れる店内。小ネタを通して周囲とも自然に話が弾むから、ひとりできたって寂しさのみじんも感じない。お酒は楽しく飲んでなんぼでしょっ!

 

すべてが手作り! こだわりのフードが続々

小野さんの早口言葉でひとしきり笑ったらおなかも空いたし、看板メニューの“さつま揚げ・唐揚げ・串揚げ”フルコースを味わってみることに。

 

まずはすり身から店内で仕込んでいるという、数量限定の「手作り生さつま揚げ」。

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▲イチから手づくり。正真正銘の生さつま揚げ

 

ふんわりとした食感を引き出すために、オーダーが入ってから一つひとつ丁寧に形成するというこだわりの逸品。“にんじん、玉ねぎ、三つ葉”の入った「野菜」(151円)と、日替わりの具材が入った「本日のさつま揚げ」(162円)がある。

 

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▲厚みもあって食べ応えも十分

 

揚げたてアツアツのさつま揚げは、ほどよい弾力がありながらもふんわりとした軽い食感に、滑らかなすり身の舌触りがクセになりそうな本格派。薄口しょうゆにサッとくぐらせてもまた味わい深い。

 

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▲サクッとジューシーな唐揚げは1個86円

 

一日に10キロ近く売り上げるという唐揚げは、ブロックで入荷した国産もも肉をさばくところから店内でおこなっているとのこと。店長考案の揚げ粉がサックリした歯ごたえを生み、2度揚げすることで柔らかさをキープしながらジューシーなうま味を閉じ込めた商品。ついついビールが進んじゃう!

 

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▲大量注文は事前予約だとスムーズ

 

うれしいのは、さつま揚げも唐揚げも1個から注文できるシステム。「ありがたや~」とメニュー表を見ると、さつま揚げは100個、唐揚げにいたっては1,000個の表記が……。こんなところにもさりげなく小ネタ仕込み。

実際に頼まれたことがあるのか聞いてみたところ、「うちのお店では唐揚げのテイクアウトで一度に160個が最高です。系列店で800個のオーダーがあったので、越えたいですねぇ」と、店長。1,000個(86,400円)のオーダー、求ム!

 

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▲5大串揚げ。左から「チューリップ・徹子・いか・牛カツ・海老蔵」

 

ネーミングにつられてついついいろいろ頼みたくなる串揚げは、30種を超えるラインナップで串うちからすべて手作業。素材の味を邪魔しない控えめな衣は、きめ細やかでサクサク楽しい歯ごたえ。

 

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しかも、2度づけ禁止のソースまで手づくりというこだわりよう。炭火でこんがりと焼き上げた鶏ガラに数種類の野菜を合わせてベースを作り、2種のソースや赤ワインをブレンドすることで、串揚げによく絡む、濃厚ながらさらりとしたオリジナルソースに仕上げている。なお、ランチに定食で提供しているとんかつや産地直送のアジを使ったアジフライなどにはとろみの強い「ランチ専用ソース」と、作り分けているそう。

 

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▲揚げ油もメニューによって使い分ける

 

小ネタで楽しませてくれるだけでなく、こだわりの手づくり料理で胃袋までも満足させてくれる「揚げ三兄弟 東日本橋店」。

日常を離れて楽しく飲みたい日も、ちょっと気分が落ち込んだ日も、笑いに縁どられたおいしい時間を提供してくれるはず。揚げ物三昧で気分もアゲアゲ!?

 

お店情報

【閉店】揚げ三兄弟 東日本橋店

住所:東京都中央区東日本橋3-8-5 1F
電話番号:03-6231-1799
営業時間:11:30~15:00、17:00~24:00(土曜日・日曜日・祝日 11:30~24:00)
定休日:無休
Facebook:揚げ三兄弟 東日本橋

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

※このお店は現在閉店しています。
飲食店の掲載情報について。

 

書いた人:千葉こころ

千葉こころ

自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するフリーライター。旺盛な食欲と好奇心を武器に、人生を楽しむことに全力を注いで滑走中。

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