スーパーのお総菜のコロッケとかでよくあること
気温の上昇とともに失われていく、揚げもの調理をする気力。
スーパーのお総菜は、そんなときの強い味方ですよね。
でも、電子レンジで温めると、衣がしっとりしてしまってイマイチおいしくならないのが悩みどころ……。
「もう一度油で揚げなおしするといい」って聞いたことがあるけれど、いくらなんでも面倒だし、なによりも油モノは後片づけが大変です。
レンジじゃなく「トースターで温める」っていうのも、中まで温まらないし、じゃあしっかり温めようとすると時間がかかるし、あげくには焦げちゃうしで、どれも一長一短。
でも、お総菜だって衣のカリッとした出来立てのようなウマさで味わいたいですよね。
というわけで、レンチンしっとりお総菜トリオ「唐揚げ・コロッケ・天ぷら」をラクしておいしく食べられる、最強の温めなおし術をご紹介します。
唐揚げを上手に温めなおす方法
まず用意したのは、お総菜の定番「唐揚げ」。
電子レンジで温めて、なんだか「しっとり&ギトギトオイリー」になってしまった経験、皆さんもあるんじゃないでしょうか。
でも、芯から温かくするには電子レンジが一番手っ取り早いので、とりあえずレンジでチン! します。
数や大きさにもよるけれど、1分くらい加熱して内側をしっかり温めてみましょう。
さて、ここからがひと工夫。
電子レンジでのぬくもりが冷めないうちに、アルミホイルを敷いたトースターに移し、さらに3~4分ほど温めるのです。
つまり
レンジで温め→トースターでさらに温め
のひと工程を挟む、ということですね。
▲右はレンチンのみの唐揚げ。左がレンチン&トーストの唐揚げ。見るからにカラっとしています
するとどうでしょう。
中はホカホカ外はカリッと、まるで揚げたての唐揚げと見紛うような復活を果たしたではありませんか!
▲アルミホイルにたまった油
ポイントはアルミホイルにあり。
一度アルミホイルをクシャクシャにしてから、やんわり広げて敷くんです。
アルミホイルで凸凹ができることで、唐揚げから染み出た油がへこみにたまり、逆戻りを防ぐので、カリッと仕上がるんですよ。
コロッケをサクッと温めなおす方法
この方法、レンチンしっとりお総菜の代表格「コロッケ」にも使えます。
買ってきたままのコロッケは、衣が油を吸ってペチョっとしていますね。
唐揚げ同様、レンジでチンしてからクシャクシャのアルミホイルを敷いたトースターで温めるだけなのですが、コロッケのようにパン粉系の衣がついているお総菜は、トースターへ入れる前に霧吹きなどで表面を軽く湿らせるのがポイントです(コロッケの裏面もお忘れなく!)。
▲奥はレンチンだけのコロッケ。手前はレンチン&霧吹き後にトーストしたコロッケ
霧吹きで衣の隙間に入り込んだ水分がトースターの熱で蒸発して、衣同士のあいだに空間が生まれるというのが、脱しっとりの秘密。
手前のコロッケ、衣が立っているのがわかりますか?
最初の写真と同じコロッケとは思えないほど、サクサク感がよみがえりました。
天ぷらをフワフワっと温めなおす方法
▲しなっとした天ぷらたち。油を吸った衣の色味にもご注目
レンチンしっとりお総菜といえば、「天ぷら」も忘れてはなりませんね。
こちらも、レンチン後にクシャクシャのアルミホイルにのせてトースターで温めると、揚げたてのようなサクッと衣が復活します。
コロッケと同じく、トースターに入れる前に霧吹きで水を含ませることがポイントですが、このようにサッと水にくぐらせてもOKです。
水にしっかり漬けてしまうと水分を含みすぎてべっちょりしちゃうので、目にも留まらぬ早技で湿らせてくださいね。
こちらも、
水で湿らす→レンジで温め→トースターで温め
の工程を施しました。
たったそれだけの手間なのに、うなだれたように重力に身を委ねていたエビたちが自ら尻尾を持ち上げているではありませんか!
衣もオイリー感が抜けて軽やかな色味になりました。
もちろん、食感もサックサクです。
ロースターでもOK
今回はオーブンレンジを使用し、1台の機器でレンチン&トーストをしましたが、ロースターを使ってもカラっと仕上がります。
オーブンレンジやトースターをほかの調理で使用しているときなどは、コンロについているロースターでも代用できます。
なお、加熱時間は、お総菜の量や使用する機器に合わせてご調整くださいませ。
いかがでしたでしょうか。
たった数分で、べっちょりお総菜を揚げたてのようにカリッとしかもヘルシーに仕上げてくれる、電子レンジとトースターの二刀流温め術。
今回ご紹介したのはレンチンしっとりお総菜トリオ以外のお総菜にも使える技なのですが、もっと便利でおいしく、しかもラクできてしまう方法がまだまだある気もします。
皆さんのオススメする「最強のレンチン術」もぜひ教えていただきたいです!