え、白樺樹液って飲めるの?実際に飲んでみた!お酒も割ってみた!

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大地が吸い上げた神秘の水。
とんでもない飲み物があるという噂を耳にしました。

北海道を代表する樹木、白樺(しらかば)。
その樹液がおいしいというのです!

白樺の樹液って……飲めるんですか?
そもそもどうやって採取するの?


美深町(びふかちょう)の松山農場では、
「森の雫」という樹液100%のドリンクを販売しています。

なんですか、それ!
RPGの回復アイテムのような飲み物。

 

お酒や珈琲との相性もバツグン。
今回は貴重な「白樺樹液」をご紹介します。

 

美深町でイベント開催

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しらかば~あおぞ~ら。
長い長い冬が終わり、北国に春がやってきました、裸電球です。

雪が溶け、緑が芽吹く。
北海道の人が待ちに待った季節の到来です。

神秘的なローカルドリンクがあると聞き、飛んできました美深町。

札幌から「高速道路」で3時間30分。
さらに、山奥に。

北海道の広さを痛感しますね。

 

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白樺は北海道のあちこちに生息するポピュラーな樹木です。

木の幹を見ても、樹液があふれている場所もなく、
表面はサラッとしています。
どうやって採取するのでしょうか。

そんな疑問を一発で解決してくれるイベント!
「美深白樺樹液春まつり」にお邪魔しました。

 

白樺樹液はこうやって集める

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美深町の仁宇布(にうぷ)という山中にやってきました。
あたりは一面、真っ白な白樺が立ち並んでいます。

さて、今日は年に一度のお祭り!

樹液に特化したイベントは、全国的にも珍しいのではないでしょうか。

 

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春とはいっても、
まだ雪深い北海道の山奥。

足をとられながら山を登っていくと、
おおおお!

白樺の木の下にタンクが!

 

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木の幹に10ミリほどの穴が開いており、チューブが差し込まれ、
ポタリポタリと樹液が出ています。

採液できるのは、
白樺の木が芽吹くこの時期だけ!

早春の4週間しか採ることができないというレアっぷりです。

1本の木に穴は1つ。
シーズンが終わると、穴を殺菌して、木の栓でふさぎます。

こうすることで、白樺は枯れないんですって!
自然の恵みに感謝ですね。

 

まさに「生命の水」だ

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タンクになみなみと樹液が。

どうしても「樹液」と聞くと。
アタマの中でカブトムシがアレしてしまうのですが。
透明でサラッとしているんですね!

見た目は完全に「水」です。
ドロッとしている感は全くありません。

 

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採れたての白樺樹液をいただきます!
なんてぜいたくな。

こんな体験、なかなかできないと思います。

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ちょっと不安そうですね。
初体験なもので。

だって、樹液ですよ!
そうそう飲まないでしょう!

ゴクゴク……。
あれ?
ちょっとまって……。

 

ほんのりと優しい甘さ

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おいしい!
口当たりは「水」そのもの。

見た目通り、サラッとしています。

そして、後味が甘いんです!
甘ったるいわけではなく、最後にフワッと優しい感じ。

身体にジュワ~っと染みていく感覚です。

 

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ゴキュ……ゴキュ……ゴキュ!
ぷっは~!

キンキンに冷えていて最高です。

土臭さなどは一切感じません。
「ものすごいフィルター」を通ってきたような、まろやかさがあります。

 

古くから伝わる健康飲料

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日本だけでなく、
ロシアやフィンランドでも親しまれているそうです。

糖分のほかに、カルシウムやカリウムなど、ミネラルも豊富!
自然がもたらす健康飲料として愛されてきたそうです。

木が育つために、
大地から吸い上げた水ですからね。

飲めば飲むほどに。
疲れた身体が癒されていく感覚です。

 

樹液でいろいろ楽しもう

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イベント会場には、ファンキーなメニュー が。

「樹液入りカレーライス」ですって。
そんなこと言われたら、食べるに決まっているじゃないですか!

 

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▲白樺樹液入りカレーライス 600円

 

こちらが樹液カレー。
横のはもちろん、水じゃないですよ。

くんできた樹液です。

 

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くっ……。
くやしいけど、まろやかなんですよね~。

そんなに変わらないだろうと、
ちょっと「意地悪」な頭で食べたのですが。

まろやかなんですよね~。
優しいんですよね~。

 

会場を訪れていたベテランの「ジュエキスト」(白樺樹液愛好家)は、
お米を炊く時にも使うそうです。

 

目指せ! ロハスな「ジュエキスト」

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▲白樺樹液100% 「森の雫」 324円(送料別)

 

白樺樹液ですが、
会場で飲めるだけではなく。

ななななんと!
ネットでも買えるんです!

美深町・松山農場の「森の雫」という商品。
より一層、RPGに出てきそうなネーミングですね。

さて、くんできた白樺樹液を使って。
いろいろ試してみましょう。

 

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検証:樹液で珈琲を入れてみた

水で味が変わるものといえば、そう!
珈琲なんていかがでしょう。

鍋でコトコト沸騰させて、
樹液100%で作ってみます。

 

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おいしい!
水で入れたものと全然違う!
すごくまろやかなんですよ。

そんなに良い豆じゃなかったのですが、
カドがなく、柔らかい味わいになりました。

そして特記すべきは「甘いわけではない」ということ。
ここが、ポイントですね。

あくまで自然な後味なんです。
コーヒー好きの方、これはぜひ!

 

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検証:樹液でお酒を割ってみた

 

ウイスキーの樹液割りです。
文字にするとすごいですね、「樹液割り」って。

これがクリティカルヒット!

売って、売って、コンビニで売って。
出して、出して、Barで出して!

 

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ウイスキーとの相性は驚きました。

口当たりは水割りと変わらないのですが、
最後の最後に、感じたことのない「ほのかな甘み」が広がります。

珈琲と同じく、
あまり高いウイスキーではないのですが、
高級な味わいに早変わり。

カドというカドを丸くする白樺樹液。
飲兵衛のマストアイテムなのでは?

 

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検証:樹液で調子にのってみた

 

こうなったら徹底的にやりますか!
妻と子があきれた顔で見ています。

だって、ウイスキーが大成功だったので。

焼酎の樹液割りも、一口飲んでガッツポーズ。
うまぁ~。あまぁ~。

すっかり立派な「ジュエキスト」になりました。

 

現代人に染みる自然の恵み

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ということで。
北海道の山奥から、白樺樹液の魅力をお届けしました。

春先にしか採れない貴重な飲み物。
皆さんもゴクゴクやってみてはいかがでしょうか。

そのまま楽しむもよし、
珈琲やお酒の割り材にするもよしですよ!

 

お店情報

松山農場

住所:北海道中川郡美深町字仁宇布660
電話番号:01656-2-3939
ウェブサイト:http://matsuyama-farm.com/

 

書いた人:裸電球

裸電球

北海道を拠点に食べ歩き。CATVでグルメ番組のレポーターを担当したことをきっかけに、ハシゴ酒が趣味となる。入りづらいお店に突撃するのが大好き。現在はフリーで、映像制作とライターの仕事をしている。

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