自宅を映画館みたいにして、子どもたちと楽しみたい
とある平日。天気予報によれば週末は雨。
だったらこのお休みは家で映画鑑賞をしようと家族の予定を決めました。
ただ普通にテレビの前に座ってもおもしろくない。
妻と相談し、自宅を思いっきり「映画館風」に仕立ててみることにしました!
映画館といえばポッ、ポッ、ポップコーン!
映画館といえば、まずは映画館フードがなきゃ始まらないですよね。その代表格は、やっぱりポップコーン! スーパーに行くと、ポップコーン関連の商品がいろいろと売っています。
最初からポップコーンの状態で袋に入ったもの、アルミ箔の鍋にポップコーンのタネ(乾燥コーン)がセットされており火にかけて調理するタイプ、紙袋をそのまま電子レンジに入れてチンするタイプなど、さまざまです。
ウチは5人家族ということもあり、たっぷり食べられるようタネ(乾燥コーン)で買ってきて、鍋で炒ることにしました。
熱々がサイコー! 自分で炒るポップコーン
【材料】(4~5人分)
- ポップコーン用のタネ(乾燥コーン) 大さじ4杯くらい
- 塩 2~3つまみくらい
- 油 大さじ3杯くらい
え、単位に「くらい」が多すぎですか?
いいんですそれで。テキトーに作ってもおいしいのがポップコーンですから。
鍋に油と塩を入れ、弱火にかけます。
塩は最後に振ってもいいんですけど、ポップコーンって軽いしカサがあるので塩をまぶしにくかったりします。だからウチでは最初に塩を油に溶かしちゃいます。
油が鍋全体にしっとりとまわったら、タネを投入です。
まずはちょっと鍋を揺すってタネ全部が油に浸るようにします。
あとは蓋をして中火でじっと待ちます。
初めてポップコーンを調理する人はおそらく「なんだよ、ぜんぜんタネが爆ぜねーじゃねえか」とヤキモキするかもしれませんが大丈夫。
もう少しお待ちください。そのうちに……
ポッ!…………ポッ……ポッと、2~3粒爆ぜだしたかと思うと……
ポッ……ポッポッ、ポポポッ、ポポポポポポポポポポポポポポ!!!
と一気に大連鎖します。それを合図にすべてのコーンが爆ぜるよう、蓋を押さえ鍋をシェイクシェイクです。
この鍋は直径18cm、深さ8cmとまあまあの容量はあるんですけど、あっという間にポップコーンで満杯です。これでひとまず完成。
ポップコーンのタネは20~30倍にカサが増えます。量はテキトーでいいと書きましたが、ことタネに関しては調子に乗ってたくさん入れるとエライことになります。
はじめて鍋で調理するなら、まずは大さじ2杯くらいで試してみるのがよいでしょう。あとライターとしてこの表現は正直どうかと思うのですが……、
「できたてのポップコーン、チョーうめぇ!」
ぶっちゃけ熱々なら塩もいらないくらいです。
こればっかりは外だとなかなか味わえない自宅映画館ならではのメリットですね。
おっと、このポップコーンは全部食べずに、半分は違う味に転生させてみましょう。
ポップコーンのキャラメル味に挑戦
塩味だけではなくキャラメル味も作ってみます!
【材料】(2~3人分)
- 市販のキャラメル 7~8個
- 牛乳 50cc
- ポップコーン お好みで適量(今回は先ほどできたポップコーンの半分を使用)
鍋にキャラメルと牛乳を入れ、弱火でじっくり溶かしていきます。
キャラメルと牛乳がソース状になったら……
先ほど作ったポップコーンの半分を投入して、ソースとからめます。
はーい、これで2種類の味のポップコーンの完成です!
最後に1つご注意を。ネットや店によってはポップコーン用のタネが1キロ入りとかで売っていますけど、ウチで昔それを買っちゃって、全部消費するまでに数年かかったことがありました。
一人暮らしなら、それこそ一生モノの買い物になりかねません。
ポップコーンのタネを買うなら、100g前後の小さいパックがオススメです。
ホッ、ホッ、ホットドッグだって食べたい!
ポップコーンと並ぶ映画館フードのダブルエース、2トップの片割れといったらホットドッグ! こちらもハズすわけにはいきません。
【材料】(人数分)
- バンズ(お好みのもの) 人数分
- ソーセージ(お好みのもの) 人数分
- ケチャップやマスタードなどの調味料(お好みのもの) 適量
- 玉ねぎやチーズ、ピクルスなどのトッピング(お好みのもの) 適量
ソーセージは「焼くか茹でるか問題」もありますね。
焼くのも焦げ目が香ばしくて捨てがたいですが、今日はより調理が簡単なボイルでいきましょうか。袋の指示通りの時間で茹でます。
バンズはそのままでもいけますが、やっぱりちょっと温めたほうが好みです。ウチでは魚焼きグリルで1分ほど熱をいれます。
あとは先程のソーセージを挟めばプレーンなホットドッグの完成です。
本当はですね、ケチャップやマスタードの塗り方には一家言あるのですが……、
子どもたちは辛いのがダメだったり、野菜がキライだったりがあるので、ソースやトッピングは各々の好みに任せます。
ウチではケチャップやマスタードの定番調味料の他に、玉ねぎやチーズ、みじん切りのピクルスなどを用意しています。
あったら楽しいアイテム「なんちゃって映画チケット」
上映会まで数日あったので、映画館テイストを深めるためにいくつかアイテムを用意してみました。
まずパソコンで映画チケットをデザイン。カラープリントで打ち出します。
単に「上映会をするよ」と予告するだけよりも、チケットが手元にあることで、子どもたちは数日前からワクワク感があったようです。
アメリカンシアターのサインボード風メニュー
今回、もう1つ工作したペーパーアイテムがこちら。
アメリカのシアターで見かける外看板、サインボードです。シアターで今かかっている映画のタイトルや上映時間を表示するものです。
このサインボードのテイストを借りてメニュー表を作ってみました。
それっぽい雰囲気になっているでしょうか?
映画館風なあの容器があるといいよね
近くの100円ショップやホームセンターなどを駆け回って、ファストフードで使われていそうな紙コップや紙皿などの容器も揃えてみました。
どれもちょっとしたことですが、ごっこ遊びを盛り上げるんならこんなディテールが大事かなと思います。
プロジェクターがない! だったら舞台幕を作ればいいじゃない
そして最後に大きな壁にプロジェクターで映画を投影すれば、それだけでもう立派な自宅映画館です。
が! しかし……ウチでは壁にそこまで大きいスペースが確保できず、またそもそもプロジェクターを所有していません。
いつものテレビでの鑑賞となったわけですが、せっかくなのでここでも一工夫。
「古き良き時代の映画館」をイメージして、テレビ台上部につっぱり棒をセット、
そこに赤い布を垂らして舞台幕風に飾り、テレビ裏にバーライトを配し、それっぽいライティングにしてみました。
映画館ではやっぱりビールがうまい
最近の映画館は郊外のショッピングモールに併設されていることが多いですね。
だから、出かけるときはたいていクルマです。
となるとですね、ポップコーンやホットドッグに抜群に合うアレが飲めなかったんですよ。
そう、ビールですビール! しかし家なら心おきなく飲めます。
数年ぶりの映画館ビールです。
いよいよ自宅映画館の封切です
さぁいよいよ上映開始です。ほりゃ、全員テレビ前……いやスクリーン前に集合せよ。
雨戸を締め部屋の照明を切って真っ暗に。いよいよ封切だよ~!
自宅なら映画館で困るアレを気にしなくていい
高校生が知り合いの博士が作った発明品で過去に戻り、昔の自分の両親に出会ってトラブルに巻き込まれるという80年代の映画をみんなでゲラゲラ笑いながら観ていたのですが……(画像のテレビ画面は撮影用のダミーです)
ここでトラブル発生! 長男がトイレに行きたいと言い始めました。
映画館なら他の観客の目を気にして、スクリーンを遮らないように身をかがめつつ息子の手を引いて場内を走るところですが、でも大丈夫。ここは自宅映画館。上映を自由に一時停止できます。
いや、実はビールを飲んでたとーちゃんも、さっきからトイレに行きたかったんだよね。
最後に自宅映画館がどうだったか子どもに感想を聞いてみました
「自宅映画館はどうだった?」とあとで子どもたちに感想を聞いてみると……、
中学生長女「劇場みたいだったよ~、部屋を暗くすると雰囲気があったね」
小学校高学年次女「チケットが本物みたいだった。ホットドッグを食べながら映画が観られて楽しかった」
小学校低学年長男「う~ん、う~ん……ポップコーンおいしかった!」
家で普通に映画を観るよりもはるかにイベント性があったようです。
家でごっこ遊びといえば、以前「謎解きゲーム」も自宅で行ったことがあります。
自作イベントを自宅でやるにあたり、こちらでも自分なりのノウハウも説明していますので、ご興味のある方はぜひのぞいてみてください。
書いた人:飯炊屋カゲゾウ
1974年生まれの二女一男のパパ。共働きの奥さんと料理を分担。「おいしいものはマネできる」をモットーに、料理本やメディアで紹介されたレシピを作ることはもちろん、外で食べた料理も自宅で再現。家族と懐のために「家めし、家BAR、家居酒屋」を推進中。「双六屋カゲゾウ」名義でボードゲーム系のライターとして活動中。「子育屋カゲゾウ」名義で育児ブログも更新中。
- X:@kagezou268
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- オールアバウト:カード&ボードゲーム