信じられない肉汁。カウンター6席だけ「エペ クープ」の極上とんかつ【大阪】

大阪・吹田「エペ クープ」。カウンター6席のみ、前菜から始まって、数種類の塩が並んでいる、と聞いて、「お、さてはお寿司屋さんか天ぷら屋さんだな」と思ったわけです。でもどちらでもありませんでした。とんかつ屋さんでした。ロゼの断面にあふれる肉汁。実際に食べてきた木村佳子氏が心底うらやましいです。

エリア吹田 (大阪)

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とんかつってどうしても食べたくなるときありませんか? 今日はとんかつとんかつとんかつとんかつ……って、やけに思い詰める日。ジュワッと広がる脂のうま味と、豚肉の塊をかみ締める時の至福の瞬間を思い出しては、たまらない気持ちに。太るよね、そんなの知ってラァ! でも口が求めてるんだー! って。

 

そんな「とんかつの口の日」を最高に満たしてくれるお店を今回はご紹介します。
大阪府・吹田市にある「エペ クープ」は、カウンター6席だけの小さなお店ではありますが、もう、ほんっとーに、極上にうまいとんかつが食べられるのです。

 

JR吹田駅からほど近くにあるとんかつ屋さん

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正面にとんかつの写真を飾っていなかったら、とんかつ屋さんなのかな……? ってちょっと迷う感じ。小奇麗な割烹料理店といったたたずまいです。

 

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のれんをくぐってお店の中へ。

 

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こじんまりとしたカウンター6席だけの店内。

 

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ランチもディナーもとんかつ定食を中心としたラインナップ。お昼のヘレカツ定食は1,620円ですし、そこまでべらぼうに高いというわけでもありませんね。

 

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こちらのお店はとんかつをつける塩にもこだわっていて、世界各地の塩を常時数十種類そろえています。

今回は、ぜいたくに数量限定の「三元豚 ヘレカツ シャトーブリアン定食」(2,050円)と、「山形豚ロースカツサンド」(1,080円)をオーダーしました!

 

丁寧な仕事で見ているだけで気分が高まる!

カウンターだけのお店なので、調理している様子が見られるのもポイント。一つひとつ丁寧な仕事ぶりで、こだわりのとんかつが出来上がっていくさまをじっくり見られます。

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前菜はお野菜。一口大の野菜を彩りよく丁寧に盛り付けていきます。

 

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まずは前菜が到着。この丸いの、気になりますよね。

 

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何かな何かな〜?

 

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豚味噌でした!

野菜につけて食べてください、とのこと。このワクワク感の演出、ニクイ!

 

そしていよいよお肉の作業へ。

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「エペ クープ」では、ヘレ肉の真ん中の部分を「シャトーブリアン」と呼んでいるそう。1本のヘレ肉から1つ取れるか取れないかという貴重な部位。1日6つぐらいの日もあれば、1つか2つしか用意できない日もあるそうです。


プ、プレミア感……!!

 

パン粉は生のパン粉を使用。あらかじめ下ごしらえされています。

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揚げる前に、もう一度パン粉をしっかりつけていきます。ぎゅっぎゅっと手のひらで包み込み、しっかりとなじませて成形。

 

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じゅわじゅわじゅわ〜と低温で揚げていきます。

 

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カラッと揚がりました!!

 

これで調理終了ではありません。じつはここからがやわらかく仕上げるポイントで、数分間このまま置いて余熱でじんわり火を通していくのだとか。
余熱調理は、揚げ時間よりも長いほど。この待ちの時間にどんどんうま味が凝縮されているんですね〜。

 

そして数分後。

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縦に切っていきます。

 

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果たしてどんな感じに……?

 

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に、にくじゅうすげええええ!!!

 

なんか上からかけました? ってぐらい肉汁したたるお肉ちゃん。ピンク色なのは半生とかいうわけではなく、じっくりじっくり熱を通しているから。うわーヨダレでるわー。

 

本当においしい。すべての豚に感謝

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シャトーブリアンが4枚、前菜、ご飯、お味噌汁に、ティーセットまでついた定食。今思い出してもよだれが……。

 

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こんなプレートも一緒に提供されます。これは、お店オリジナルの塩。ポルチーニ茸をブレンドした塩が薄くファサっと広げられたプレート。期待高まる感じ。

 

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今回はオリジナルの塩に加え、ペルーの「マチュピチュ海水塩」、イギリスの「マルドン産海塩」、パキスタンの「ヒマラヤ岩塩黒塩」につけていただこうと思います。

 

手で失礼しますね。何度見てもこのあふれ出る肉汁ハンパない……。

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ひゃー!! うめえええ!!!


まずはオリジナルの塩でいただいたのですが、かんだ瞬間びっくりしました。やわらかいのなんのって。衣さっくり、肉ジューシー、まったくもってしつこくない。なんだこれ、ただただすごい。

 

次は「マルドン産海塩」で。

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あ、これは全然味が違う! まろやかでやさしい味わいです。うま味が豊富なイメージ。これいいですね。

 

「マチュピチュ海水塩」はどうかな。

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おおっ! パンチが効いてます。少しだけ感じる硫黄の風味もクセになる感じ。この塩を求めて来店されるお客さんも多いとのことで、それも納得ですね。

 

まだまだいきますよ「ヒマラヤ岩塩黒塩」

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塩のピリッとした味わいと深みが味わえる。これは大人のための塩ですね!

 

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もちろんソースも複数種類ご用意。

 

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ソースもうめえええ!!


「ヘルメスソース」のすっきりとした辛味を感じる味わいも、「いちじくソース」の全世代が好きそうな甘みのある味わいも、どっちもうめえ。いちいちうめえ。

つける塩やソースで味わいがガラッと変わるので、全部試したくなります。全部おいしいのですが、ソースか塩かでいったらお肉のうま味を感じられる塩がおすすめです。

 

食後にはティーセットが。

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紅茶やコーヒーはもちろん、フレーバーティーなどからも飲み物が選べ、自家製ヨーグルトと季節のフルーツが添えられたティーセット。とんかつを食べた後にすっきり締めくくれます。

 

テイクアウトのカツサンドはどうかしら

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テイクアウト用のロースカツも、もちろんじっくり余熱で火を通します。ぶっとい!!

 

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パンは焼いたものを使用。

 

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「クローバーソース」というオリジナルのソースをたっぷりとかけ、パンで極厚のロースカツを挟んでいきます。

 

 この厚みを見よ!!

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では。

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はあ〜、おいしい。

 

クローバーソースが風味豊かで、後味が複雑に変化するんですね。とんかつのがっつりとした味わいと、焼き上げたパンのふかふか感とも相まって、シンプルにめっちゃおいしいカツサンドです。

すごくすごく堪能しました。本当においしいです。

 

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大阪市内からは少し離れますが、わざわざ行く価値ありのとんかつ屋さん。6席だけなのでお昼は行列になることもあるそうですが、夜は予約も可能なのでぜひ予約して訪れたいところ。
とろけるおいしさのとんかつを、ぜひ味わってみてください!

 

お店情報

エペ クープ

住所:大阪府吹田市元町5-5
電話番号:06-6318-2244
営業時間:11:00〜15:00(LO 14:40)、17:00〜21:00(LO 20:00)※いずれも食材がなくなり次第終了
定休日:日曜日(祝日は不定休)

www.hotpepper.jp

 

書いた人:木村桂子

ケメコ

福井県出身、大阪府在住。某エンタメ系企業にて雑誌編集に携わり、その後コピーライターを経てフリーランスに。大衆居酒屋から小洒落たカフェまで、うまいと聞けばどこへでも突入。ゆえに体重増量中。

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