10分ちょっとで完成「台湾風卵焼き」1分だけ水戻しした切り干し大根がうま味よし、食感よし

みなさんこんにちは! ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです。

今回は、台湾で屋台メシや家庭料理として定番のツァイプータン(ツァイポータン)を作りやすくアレンジした「切り干し大根入り台湾風卵焼き」のレシピを紹介します。

表面はこんがり、中はフワッと、そして、コリッとした切り干し大根の食感がたまらない一品です。決して派手な見た目ではないですが、どこか懐かしく、しみじみうまいなあと感じさせてくれますよ。

台湾では塩漬けしたツァイプー(ツァイポー)と呼ばれる干し大根を使用しますが、今回は日本の切り干し大根を使い、豚ひき肉を入れてボリューム満点に仕上げます。おつまみやご飯のおかずに、10分ちょっとで完成です。

 

Ki Yamamoto「切り干し大根入り台湾風卵焼き」

【材料】(1人分)

  • 卵 2個
  • 切り干し大根 乾燥の状態で15g
  • 豚ひき肉 50g
  • 青ねぎ(小口切りにする) 2本
  • ラード 8g(なければごま油大さじ1)
  • サラダ油 大さじ1
  • しょうゆ 小さじ2
  • 酒 小さじ1
  • 塩 ひとつまみ
  • 水 適量

 

作り方

1. ボウルに水を入れ、切り干し大根を1分ほど浸して戻します。

ここでポイント! 切り干し大根は戻しすぎず、1分ほどで水から引き上げて水気を絞るとうま味が逃げ出さず、食感を活かせますよ。

 

2. 1のボウルの水を捨て、水気を絞った切り干し大根を入れます。しょうゆを回しかけてもみ込み、下味を付けたら、

 

2cmほどの長さに切ります。

 

3. フライパンにラードを入れて弱火にかけます。ラードが溶け出したら、下味をつけた切り干し大根を入れ、油を吸わせるように炒めます。

ラードで炒めることでコクを出します。

 

4. 油が切り干し大根になじんだら豚ひき肉を加え、弱火のまま肉にピンクの部分が少し残る程度まで炒めます。

 

酒、塩を加えて、肉の色が完全に変わり火が通るまでさらに炒めます。

あまり火を強くしすぎるとパサパサになってしまうので、弱火でゆっくり加熱していきましょう。

 

5. ボウルに卵を溶き、4、青ねぎの2/3量を入れよく混ぜ合わせます。

残りの青ねぎは仕上げ用に残しておきます。

 

6. 切り干し大根を炒めたフライパンの汚れをキッチンペーパーなどで拭き取ったら、サラダ油を引き強火で油がスッと流れるようになるまでよく温めます。そこに5を流し入れ、全体が混ざるようヘラなどで軽く混ぜ合わせます。

 

7. 中火にして1分ほど加熱し、焼いている面が固まってきたらひっくり返して、フタをして弱火でさらに2分くらい焼きます。ヘラで軽く押し、卵液が出てこなければ焼き上がりです。

 

8. 器に盛り付け、残りの青ねぎを散らします。

 

乾物のうま味と卵のやさしい風味で心まで温まる

ひと口食べると、切り干し大根のうま味がジュワッと口の中に広がってきます。コリコリとした切り干し大根とふんわり焼けた卵、ジューシーな豚ひき肉の食感のコントラストも楽しい!

調味料は塩と酒、しょうゆとシンプルなので、素材それぞれの味がしっかり感じられます。青ねぎは2回に分けて入れたのが大正解。炒めたねぎは香ばしく、仕上げにのせたねぎはフレッシュな香りで箸もビールもすすみます。

おつまみはもちろん、ひき肉たっぷりでボリュームがあるのでご飯のおかずにもぴったり。お好みでトマトケチャップをつけながらオムレツ風にして食べるのも美味しいですよ。

 

乾物のうま味と卵のやさしい風味を感じるどこか懐かしい味。とっても簡単にできるので、みなさんぜひ作ってみてくださいね。それではまたお会いしましょう!

 

作った人:Ki Yamamoto

ベトナム料理普及家。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。名前の読み方は「キーヤマモト」。好物は麺類全般。

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