こんにちは! ベトナム料理人のキー山本です。
家でできるアジアごはんのレシピや、アジアの食文化に関する情報を発信している僕が今日紹介したいのは、韓国メシのスジェビをアレンジした熱々スープのレシピです。
スジェビは韓国の家庭料理で、小麦粉を練ったすいとんと野菜などをスープで煮る料理。日本のすいとんに似ているのですが、にんにくや唐辛子、キムチを入れたり、ズッキーニや魚介類を入れたりとバリエーション豊かです。
スープは煮干しや昆布を煮出しただしを使うことが多いようですが、ここでは魚介のうま味が凝縮したナンプラーを入れて、より手軽にアレンジ。にんにくをたっぷり入れてパンチも効かせました。
具材は本場のスジェビでも定番のじゃがいも、玉ねぎ、にんじんで。薄力粉のもっちりしたすいとんとたっぷりの野菜で、お腹も満足の主食になるスープができますよ。それでは作り方です。
キー山本の「スジェビ風にんにくスープのすいとん」
【材料】(1人分)
- 薄力粉 100g
- 塩 ひとつまみ
- 水 50ml
- 玉ねぎ(中) 1/4個(50g程度)
- にんじん 1/3本(25g程度)
- じゃがいも(中) 1個(100g程度)
- にんにく 2かけ
- 小ねぎ 1本
- サラダ油 大さじ1
- ごま油 小さじ1
(A)
- ナンプラー 小さじ2
- うま味調味料 2ふり程度
- 塩 ひとつまみ
- 水 400ml
作り方
1. ボウルに薄力粉100g、塩ひとつまみ、水50mlを入れ、菜箸などを使いよく混ぜます。
2. 薄力粉と水が混ざったら、折りたたむようにしながら生地をこねます。1~2分こねたら写真のように丸くまとめて、ラップで包み、冷蔵庫に入れて30分ほど寝かせます。
冷蔵庫で寝かせることで、生地がなじんで粉っぽさがなくなり、もっちりとした食感になります。また生地のグルテンが落ち着き、のばしやすくもなります。
3. 生地を寝かせている間に具材を切ります。じゃがいも、玉ねぎは1cmほどの厚さに切ります。にんじんはせん切りに、にんにくは薄切りに、小ねぎは小口切りにします。
4. 鍋にサラダ油、にんにくを入れて弱火で炒めます。にんにくの香りが立ってきたら、じゃがいも、玉ねぎも加えて、全体に油がまわるようにサッと炒めます。
5. (A)を加えて火を強め、沸騰したらにんじんを入れ、弱火にして10分ほど煮込みます。
6. 冷蔵庫から2の生地を取り出し、まな板の上で、手のひらで押すように7~8mmの厚さにのばします。
7. 小さなボウルや器にごま油を入れます。ごま油を指先につけたら、写真のように生地を引っ張って薄く(3mmくらいが目安です)のばしながら、ひと口大にちぎり、鍋に入れていきます。
ここですいとんにごま油の風味をまとわせます。生地が指にくっつきにくくもなりますよ。
8. 生地をすべて入れたら、弱火で5分ほど煮込んで火を通します。仕上げに小ねぎをちらして完成です。
すいとんは表面つるり、噛むともっちり
スジェビ風にんにくスープのすいとんの完成です。ごま油とにんにくの香りが食欲をそそります。
スープは玉ねぎのやさしい甘さ、ナンプラーのうま味があって美味しい! そして、にんにくのガツンとした風味が後から追いかけてきます。薄力粉が溶けてほんのりとろみもついて、体も温まりますよ。
薄力粉を練ったすいとんの表面はつるりとしていて、噛むともっちり。かたすぎず、やわらかすぎずの食感で最高です。端の部分はスープがしみていて、口の中でとろ~りとろける感じがたまりません。
じゃがいもはほっくりやわらか。こちらもスープがしみていていい食感です。
具沢山で、これ一杯で満足できる主食兼スープです。にんにくの効いたスープと、すいとんの食感がクセになりますので、ぜひ作ってみてくださいね。それでは、また次の記事で会いましょう!
作った人:キー山本
ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。
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