埼玉県・行田市の名物B級グルメ「ゼリーフライ」とは、いったいどんなものなのか

ゼリーフライって何ですか。埼玉・行田生まれのB級グルメのようですが、揚げ物かな? くらいの想像しかできません。ということで、行田の名店「かねつき堂」で取材を敢行。メニューの写真を見ても、やはり揚げ物らしいということくらいしかわかりません。甘いのでしょうか。しょっぱいのでしょうか。その正体は……。

エリア行田 (埼玉)

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突然だが諸君、

 

行田の朝は早い。

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市内にある「古代蓮の里」で、

 

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早朝から12万株の蓮が開花する様子を眺め、(午前7時頃から咲き始める。見頃は6月下旬~8月初旬)

 

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そのまま世界遺産登録を狙う「さきたま古墳群」を巡り、ひと汗流す。

 

あ~このスケール。もう絶対卑弥呼眠ってるわ(※あくまで個人の感想です)

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将軍山古墳はなんと石室にまで入れちゃうぞ!

 

行田には「のぼうの城」がある

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今度は別の古墳、関東の石舞台「八幡山古墳」へ。

 

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こちらも石室をのぞけちゃうぞ。ただし要予約だけどね!

 

驚くほど住宅街の中にあるから見落とさないでくれよな!

 

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次はその足で「スバルさきたまガーデン」に向かい、日本初の国産ジェット機「T-1初鷹」のコクピットに。(※見学日が設けられているので、詳細日程は専用ホームページでチェック!)

 

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おっと、「ギネス認定世界一のゲームセンター エブリデイ行田店」通称「UFO基地」も忘れちゃいけない。ここでしばしゲームにいそしみ……

 

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石田三成の忍城水攻めを描いた映画『のぼうの城』のラストシーンに登場した「石田堤碑」に頭を垂れ、

 

そんでもっていよいよ……

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同じく『のぼうの城』で野村萬斎氏扮する成田長親が守り抜いた、

浮き城「忍城」!!

 

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内部は行田市郷土博物館となっており、天守閣から城下を眺めることもできちゃうぞ!

 

さて、このボリューミーな行田散策行程で減りに減った腹を満たしたい……

できればパンチ力とボリューム感バツグンのヤツで……

できればリーズナブルなコスパのいいヤツで……

できれば団塊ジュニア世代の胃袋にも優しいヤツで……

できれば健康への効能がありそうなヤツで……

できれば腹持ちの良い粉もの系で……

 

その欲まみれでワガママな願い、叶えてしんぜよう。

 

「ゼリーフライ」の秘密がついに

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というわけで忍城から徒歩2分!

やってまいりました行田の名店「かねつき堂」

 

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店名にも店頭にもあるこの「かねつき堂」ですが、忍城から移築された本物!

現在はヒビが入ってしまったため、鐘自体は忍城にある行田市郷土博物館に寄贈されていますが、お堂は当時のままというシロモノ。

 

……ってちょっと待って。

 

この看板にある「ゼリーフライ」ってなに!?

 

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これはさっそく注文しないわけにはいきませんよ。

おっ、店内もナイスな雰囲気ですね!

 

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このTシャツも気になるわ。

 

ちなみに噂の「ゼリーフライ」は1人前2個入りで200円ですって。やっすぅ!

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注文してしばし待つ……

 

という間もなくあっつあつで登場。 ズドン!

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このスピード感たまりませんね。

 

そしてデカい!!

 

これはボリューム感もハンパない……。

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驚くほど柔らかく箸で切ることが出来るこの「ゼリーフライ」。中にゼリーは見当たりませんが、さっそくパクリ……。

 

こ、これは!? コロッケ的な外見からは想像もできないほどのクリーミーさ!

外側もコロモではなくソース風味の焼き目といった感じ。このしっとりしていながらもうま味と芳醇(ほうじゅん)な風味が凝縮された感じは……

 

まさかゼリー!? うますぎるんですけども。

 

と女将さんにその秘密を尋ねてみたところ、お店の方からこんな返答が。

 

「ゼリー入ってませんけど? ってお客さんがたまにいらっしゃるんですが、これ名前の由来が“銭(ゼニ)”なんですよ。ゼニフライがなまって『ゼリーフライ』になったんです。中身は“おから”です。あとフライと名前に入ってますが、油で揚げてもいませんしノンオイルです」(女将さん)

 

 チョット待って、名前からいろいろあざむき過ぎでしょ!

ひとつも名前と一致してねぇー。これまさに忍びの技ですよ!

 

しかし、あのポソポソとした食感でおなじみの「おから」がここまでしっとりなめらかなクリーミー食感になるなんて驚きの技ですよこれは。

女将さん曰く、中身もおからでノンオイルというヘルシーかつ栄養価の高いこの「ゼリーフライ」、近隣の方は中身のしっとり部分のみを赤ちゃんの離乳食として使うほどなのだとか!

 

やみにつきになる「ふらい」

このお店、「ゼリーフライ」以外にも「ふらい」「ふらい焼きそば卵入り」がオススメとのことなので、どちらも「大」で注文。

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▲「ふらい」(大、400円、写真左上)と「ふらい焼きそば卵入り」(大、600円、写真右上)

 

でけぇ!!

これは本当にデカい!!

 

プチ大食いのワタクシもひるむほどのサイズ感。

 

まずは「ふらい(大)」をば。

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むむ!? このお好み焼き的佇まいからは想像もできないほどの“もっちり”感!!

粉もの系とは思えないほどのソフトな口当たりでもう絶品。あっという間に食べ終わってしまいました!

 

そして最後は……

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「ふらい焼きそば卵入り(大)」

これがホンットにデカい!

 

中にはもちろん、

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焼きそば!

 

さっそく口に運びますと……

これまたイイ意味であざむいてくれたわ。

もっちり「ふらい」に包まれた焼きそばの風味がメチャメチャフルーティー。モッチモチの「ふらい」に対して焼きそばの食感がしっかりとしているため、箸がグイグイと進みます。麺とソースが一般的な焼きそばとまるで違うのでね、行田に足を運ばれる方はぜひともこの新食感を体感してみてください。

 

ちなみに過去にテレビ取材で訪れた某お魚大好きタレントさんも、このゼリーフライの魅力に取りつかれ、常連さんになってしまったのだとか。

なんと一度に8個くらい食べていかれるんですって! 細身なのにヤルよな!

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というわけで、ごちそうさまでした!

 

最後に気になる「ふらい」について女将さんに尋ねたところ、その昔は「水焼き」と呼ばれていた行田のソウルフードだったそう。大正14年頃から付近で足袋製造が盛んになると、女性工員さんのおやつとしてもてはやされ、フライパンで焼かれることから「フライパン焼き」になり、後に「フライ焼き」さらに「フライ」と省略されて親しまれるようになったということです。

 

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そんな「かねつき堂」で大満足となった胃袋を落ち着けるために再び忍城へ。

 

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現在の忍城にある「鐘」はレプリカとなるそうです。

 

さてさて、いかがでしたでしょうか今回の埼玉県行田市の旅。

埼玉に観光地はないなんて思っている方は、ぜひネタ満載な行田市に足を運んでみてください!

 

帰りには例のあそこへ立ち寄ってみることもオススメしますよ!

www.hotpepper.jp

 

そうです!

『メシ通』でもレポートした、オートレストラン界の重鎮「鉄剣タロー」

こちらも行田市にあるんですからね。

 

【おまけ】

冒頭で紹介した「古代蓮の里」ではギネス認定の田んぼアートも盛んで、米の収穫後に作られる巨大な「わらアート」も必見ですよ!

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ドーン!

 

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インスタ映えバッチリかも!?

 

お店情報

かねつき堂

住所:埼玉県行田市本丸13-13
電話番号:048-556-7811
営業時間:11:00~18:00
定休日:月曜日

www.hotpepper.jp

※この記事は2017年8月の情報です。
※金額はすべて税込です。

 

書いた人:ニポポ

ニポポ

トンガリキッズのメンバーとして「B-dash!」のスマッシュヒットで40万枚以上のセールスとプラチナディスクを受賞。徳間ジャパンコミュニケーションズより発売のソロ楽曲 CD も1万枚以上のセールスを記録。一方で、潜入ルポや珍品コレクションを披露するイベントも主催。週刊誌やWeb媒体での執筆活動も続け、これまで掲載された記事点数は1万記事を超える。

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