鮮度抜群の自慢の焼きとんと豚刺しは驚くほど臭みなし。希少部位のオンパレードを楽しみたい「北新地たゆたゆ」

関西ではまだまだ知名度が高いとは言えない、焼きとん。その味を求めて「北新地たゆたゆ」に行ってきました。そしたら、肉の鮮度が抜群で豚のボイル刺しが驚くほど美味しかったし、焼きとんもチチカブ、チレ、カシラ、マルチョウなど希少部位をたっぷり堪能できて幸せでした。

エリア北新地 (大阪)

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まいど憶良(おくら)です。

 

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関西ではまだまだ認知度が高いとは言えない、焼きとんが食べられるお店があると聞き、大阪は「北新地たゆたゆ」にやって来ました。

 

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店内、トイレなどそこここに豚さんが飾られていて、豚愛を感じます。

 

「たゆたゆ」のおいしさの秘密その1、串打ち

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串物の命とも言われる串打ち。串に刺した時に上下の厚みが均等になるようにします。

 

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串打ち作業は長時間にわたりますが、手を抜くことなく、正確かつ迅速に行われます。

 

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きれいに串打ちされた豚には炭火で均等に火が入っていくので、外は香ばしく中はジューシーに焼きあがります。

 

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使われる炭は紀州の備長炭。

 

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部位によって味付けも変わります。

 

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焼いている様子を見ているだけでも楽しい。

 

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焼き手は店長さん。焼きながら、「よしよし、おいしそうに焼けてきた」とばかりに、にこやかな表情に。当然部位が違うと火の通り方も変わるので、1本1本の状態を頭に入れて焼いていく必要があります。ベストの状態を見極めると、焼けた物から提供されることとなります。

 

「たゆたゆ」のおいしさの秘密その2、圧倒的な鮮度

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▲左からタン、ハラミ、コブクロ、ガツ、ハツ

 

焼き上がりを待っている間にボイル刺し風5種盛り(1,200円)が出てきました。

 

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どれも、もちろん火が入っています。

 

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鮮度にこだわって手間をかけて下処理をし、低温で丁寧に火を入れるからこそ、おいしいボイル刺しが出来るんです。このお肉は食肉処理場から直接仕入れられているので、その鮮度は抜群っ! ということは言うまでもありません。

 

ビールで乾杯っ!

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ボイル刺し、焼きとんともに、当然すぎますがビール(550円)に合います。

 

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通常なら焼きあがった順番に提供される焼きとんですが、今回は撮影のためにお皿で出してもらいました。

 

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▲もつ煮込み(480円)

 

評判メニューのもつ煮込みは、酒粕の香りがふわっとして日本酒に合いそうな味です。この酒粕も蔵元から譲ってもらっている物と、そのこだわりには徹底したものがあります。

 

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▲おすすめ5本セット(850円)。左からトントロ、ハラミ、ガツ、ノドブエ、シロ

 

おすすめ5本セットは、トントロ、ノドブエ、シロの定番串と、他2本がセットになったものです。

 

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▲おまかせ5串(850円)。左から、豚バラ、チチカブ、チレ、カシラ、マルチョウ

 

おまかせ5串は、その日によって部位が変わります。おすすめセットとおまかせセットを注文すれば大体の種類を網羅できますので、いろいろ食べたい人にはおすすめの注文方法ですね。

 

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さぁ、次々と食べていきましょう。

トンタンは一般に臭みが残りやすい食材ですが、もちろんスーパーなどで手に入るものとはもう全く別物。そのうえ、低温で調理されているので食感も全く別物となっています。これはうまいっ!

 

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ハラミ。豚のハラミがこれほどおいしいとは。柔らかく、上品な味。ニンニクがこれまた合います。

 

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ガツの焼いたものは数限りなく食べてきましたが、ボイル刺しは初めて。うまいッ!

 

ほとんど全てが希少部位!

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焼きとんもいただきます。チチカブは乳腺。いろいろな焼きとん屋さんに行っては注文するのですが、希少部位ゆえか、評判の部位なのか、売り切れになっていたり、入荷がなかったりと今までなかなか食べられなかったんです。独特の食感を、ゆっくりかみ締めました。

 

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マルチョウ。直腸の脂が詰まったところだけを使った、ぜいたくな逸品! うまい、こらうまいっ! 一頭から5本しか取れない、これも希少部位。マルチョウのイメージが変わりました。

 

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チレ=脾臓です。一頭から4本しか取れない部位。ほぼ全部の部位が一頭から何本かしか取れないレベルの物ばかり。このチレにしても、お肉屋さんで買うチレとは別物のおいしさでした。

 

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そしてコブクロ(子宮)。こんな色の、ボイル刺しにお目にかかるのはなかなか難しいと思います。そのお味は、もちろん、おいしいっ。

 

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お酒、焼酎も、いろいろ取りそろえていて、次々と注文したくなります。

満足のうちに、全て食べつくしました。ごちそうさまです。

 

関東の焼きとんファンが驚く味と鮮度

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オーナーさんにお話をお聞きしました。

憶良:いやぁ、おいしかったです。

オーナーさん:喜んでもらえたのなら、何よりです。

憶良:今までにも、関東を中心に焼きとん屋さんには行ってはいるのですが、これだけおいしいというか、臭みのない焼きとんも、豚刺しもなかなかお目にかかれないですよね。

オーナーさん:関東から来られたお客さんの中には、「こんな臭みのない焼きとんなんてありえない、本当に豚なの?」と言われる方もいらっしゃいます。

 

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憶良:分かります。私も今同じ感想を言おうとしたところでした。その秘密はどこに?私の好きな豚専門のお肉屋さんでは、解体中の迅速なさばき方と、血抜きが決め手と言うお話を聞きましたが。

オーナーさん:そこに関しては、私どもの手の届かない部分ですが、確かな技術を持っている、信頼のおけるところから仕入れさせてもらっています。

 

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オーナーさん:ウチにお肉が届いてからも下処理をしっかりする事で、食感も、おいしさも最大限のパフォーマンスを引き出せるようにしています。すじが多い部位なら、丁寧にすじを取る。当たり前のことをしっかり出来るかどうかがポイントだと思います。逆に言うと、新鮮な物を丁寧に処理して出す、それくらいしかできないですから。

憶良:最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

オーナーさん:本当に臭みのない、おいしい焼きとんとボイル刺しを食べに来てください。

 

今度来るときには関東の焼きとんを食べ慣れている友人を連れてきて、その反応を見たいなぁと考えながら家路につきました。

 

お店情報

北新地たゆたゆ

住所:大阪大阪市北区堂島1-4-8 廣ビル 1F
電話番号:06-6341-1810
営業時間:17:00~翌3:00(LO 翌2:30)
定休日:日曜日(月曜日が祝日の際はお休み) 月曜日以外の祝日は営業。

www.hotpepper.jp

 

書いた人:憶良(おくら)

憶良(おくら)

ゲームプランナー、プロデューサー、ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。日本で一番古いハンドルネーム、OKURAです。休日はよく温泉に行き、その道中では積極的に食べ歩いたり、行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込んで料理したりと、食に対してはかなり貪欲。「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に、悪いことを考える人はいない」という持論を持つ。

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