こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
春に旬を迎える真鯛(まだい)。産地によって旬は少し変わりますが、春先の真鯛は「桜鯛(さくらだい)」と呼ばれるほど体がきれいな桜色になります。(ちなみに、「サクラダイ」という魚が別にいますが、タイ科ではなくハタ科です)
その真鯛を、今回は「鯛めし」にしました。
といっても、炊き込みご飯にするのではなく、生のままヅケのようにして、ご飯にのっけて食べる愛媛県・宇和島風の鯛めしです。お米と一緒に炊いて身をほぐしたり、骨を取ったりする必要もありません。
刺身に切ってあるものを使えば手間いらず、ですよ。
魚屋三代目の「炊かない鯛めし」
【材料】2人前
- ご飯 茶碗2杯分(400g前後)
- 真鯛の刺身 2人前(1人分6~8枚くらい)
- 卵黄 2個
- 薬味ネギ、刻み海苔、白いりごま、わさび お好みで
(A)
- めんつゆ(3倍濃縮) 50ml
- しょうゆ 小さじ1/2
- 水 50ml
作り方
1. 真鯛の刺身を平らな器に盛ります。
刺身のパックに大葉が入っていたので一緒に添えました。
真鯛は、柵で買って自分で鯛めし用に切るなら「角切り」がいいでしょう。簡単に切れて味が染み込むのも早く、ばらちらし寿司のようにきれいに盛り付けできますよ。
パックに大根のツマが入っていたので、
流水でさっと洗い、水気をよく切って付け合わせのサラダにします。
2. (A)をよく混ぜて漬けダレを作り、卵黄を落とします。
3. ご飯を茶碗によそい、器に盛った真鯛、2の漬けダレを用意します。ツマで作った大根サラダも添えてちょっとした「鯛めし御膳」になりました。
4. 卵黄と漬けダレを混ぜ、
真鯛の刺身を漬けたら、
ご飯にのせていただきます。お好みで白いりごま、薬味ネギや刻み海苔を散らし、わさびを添えてお召し上がりください。漬けダレもお好みで回しかけてくださいね。
卵黄は、しっかりとではなく少し形が残るくらいに崩すと刺身に卵黄がこってりと絡み、めっちゃ美味しく仕上がるのでお試しください。
お好みの漬け加減で
真鯛をタレに漬け込む時間はお好みで。あっさり目がお好きなら、漬けダレにサッとくぐらせるくらいに、しっかり目がお好きなら長めに漬け込むと味が染みますよ。
半分ほど食べたら、お出汁を注げば「鯛茶漬け風」に。この贅沢な味変もぜひ、お楽しみください。
辛いのが好きな方は、島寿司風の「激辛海鮮丼」もオススメです↓
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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