みなさまこんにちは。メシ通レポーターのナガオヨウコです。
京都人は、バーベキューとなると駆けつけるお肉屋さんがあります。それは「やまむらや」といいます。安くっておいしいお肉が幅広〜くそろっているんですよねー。
▲やまむらや 天神川本店
まぶしタレ無料、ドライアイスと氷も無料。
バーベキューコンロ、鉄板、七輪、炭バサミ、肉バサミといったバーベキューに欠かせないグッズはレンタル無料!
有料になりますが、クーラーボックス、テーブル、椅子のレンタルもあります。
手ぶらで行けば、バーベキューのお肉もグッズもすべてそろっちゃうんですよ。京都に5店舗、滋賀県草津市に1店舗あるので、京都人なら「バーベキュー = やまむらや」の公式はすでに常識かと。
そんな「やまむらや」が、創業から40年経った2017年、初となる飲食店「STEAK & WINE 山村牛兵衛」をオープンしたと聞き、行ってまいりましたよ!
出迎えてくださった、スタッフのみなさま。
左から、山中さん、SAYAさん、店長の中川さん、くのりんさん。ダンガリーシャツやデニムエプロンのカジュアルスタイルがおしゃれ。
肩肘張らずにステーキやお肉をカジュアルに楽しめる、というのがスタッフさんの服装や笑顔から伝わってきますね。
カウンター席の奥にはテーブル席があります。
京都だと坪庭って呼ばれるスペースにもテーブル席が。
庭には牛ちゃんがたたずんでいます。かわいいな!
とにもかくにも肉ざんまい
テーブル席のセッティングはこんな感じ。メニュー表が浮いているように見えますが……。
メニュー表の下には、木の箱が置いてありました。むむっ、これ何だ!?
この木箱、付き出しとして出てくる生ハムの、お皿置き場なのでした!
▲付き出しの、黒毛和牛の熟成ハム(写真は2人前)。単品ではこちらのボリュームで690円 ※付き出しは1人 350円
豚ではなく黒毛和牛の生ハムなんですよ! 牛の生ハムなんて初めて。
黒毛和牛のモモ肉をハムに仕立ててあるのですが、精肉店では販売されていません。理由は、鮮度が命だから!
ということで、こちらでしか味わえないのですよー!
付き出しって、お店の「ご挨拶代わりの一品」と位置付けられることもあります。もうね、「長年、ほのかに好意を抱いていた先輩に出会ったら、自分で丹精したバラの花束持ってプレゼントしてくれた」レベルですよ。せ、先輩、ほれてまう……!
黒毛和牛の熟成ハム、とろんとろん。グラナ・パダーノというチーズとエキストラヴァージンオリーブオイルの風味もイイ。これだけでお酒進みまくりやん。テンション上がりまくり!
付き出しで食べた後、単品で注文するお客さんが多いというのも納得のウマさ。
▲黒毛和牛の濃厚とろとろユッケ(890円)
こちらは牛肉の生ハムをユッケ風にした新鮮だからこそできるメニュー。精肉店である「やまむらや」では非売品。
理由はやはり、鮮度を保つため、温度管理が厳格なこちらでしか提供できないからです。
卵黄をくちゃっとつぶしていただきます!
極上のユッケ感です。
醤油やゴマ油のユッケダレがかかっているのですが、タレはあくまでも肉の引き立て役。たおやかな味わいなのですが、どことなく清涼感があるんですよ。これは必食です!
▲大判炙りロース うにく(1,290円)
国産黒毛和牛のリブロースと、かたわらにウニ。というのを注文してみました。
スタッフさんがバーナーを持って登場。お肉の片面だけを炙ってもらい……。
じゅわわわ〜〜〜。
生のウニをのせます。
牛肉×ウニという、ぜいたくすぎる組み合わせ。
くるりと巻いて……。
いただきます!
お肉のすきまからウニがとろっとはみ出してきました。隠しきれないウニ感。
半分かじったとこ。肉とウニがこんなに合うなんて。とろんとろんのむにむに。うひょー!
さて、こちら「山村牛兵衛」に来たならぜひ食べたいのがステーキです。
黒毛和牛や近江牛などの希少部位がずらりとそろっているのは、さすが精肉店直営。その日のおすすめ部位には赤い花丸がつけてあります。
「ステーキにしか向いていないと言われる“ともばら”は、歯応えと肉感がたまらない。じゅわっとした脂身も楽しむなら、サーロインがいいですよ」と、スタッフさん。
どれにしようか決められなかったので、スタッフさんに「脂身が少なめで、赤身が程よく柔らかいのが好みです」と伝えて選んでいただきました。
近江牛うでの“クリ”という部位。ぴっかぴかのツヤツヤです。
ステーキはキッチンのグリルパンで焼いていただきます。焼いているところを見せていただいたのですが、火を通すのは本当に一瞬でした。
▲近江牛うで/クリのステーキ(1,690円)
うわああ〜〜、ウマすぎます! しっかり肉感、なのに程よく柔らかい。
極上のステーキって、蝶ネクタイの店員さんがいる、一人1万円超えのステーキハウスでしか食べられないと思っていました。違いました。
オニオンソースは控えめな味付けで、主役はあくまでお肉。ワサビや岩塩も添えてありますので、一切れずつ味を変えながら食べるのもいいですね。
さて、お店の場所は
阪急・大宮駅を降りて……。
四条大宮の交差点を背にし、飲食店が並ぶ細い道を北へ進みます。
コンクリートと木がおしゃれな「STEAK & WINE 山村牛兵衛」に到着!
牛のマークが目印です。
創業40年の「やまむらや」では、30年ほど前からずっと「おいしいお肉を提供する飲食店を作りたい」と、考えていたそうです。30年間、いろんな事情がありなかなかかなわなかったということですが、飲食店のノウハウを得たことで開店に結びついたのだとか。
こちらでは、がぶ飲みワインがグラス390円、ボトルワインが1,980円〜と、ワインも格安。
オープンからわずか2カ月で、週末は予約で満席御礼、平日も19時以降は満席の日が多いそうです。いいお肉をリーズナブルに、しかも普段着で食べられるのですから、注目されて当たり前かも。
極上のお肉を食べたい! という日は、できれば予約してお出かけくださいね。
お店情報
STEAK & Wine 山村牛兵衛
住所:京都府京都市中京区大宮通蛸薬師下ル四坊大宮町157
電話番号:075-802-8929
営業時間:11:00~14:00(LO 13:30)、17:00〜0:00(LO 23:30)
定休日:火曜日
ウェブサイト:https://yamamuragyuubei.owst.jp
※本記事は2017年11月の情報です。
※金額はすべて消費税別です。