メシ通リポーターのハガユウスケです。
夏到来でビールと餃子が合う季節、焼きはパリパリ、皮はモチモチ、お店のようなおいしい餃子を自宅で焼いてみたい。食は万里を超える!
というわけで、「餃子の王将 水道橋店」にやってきました。
同行してもらったのは、三度の飯より餃子好きのオカルトホラー作家の住倉カオス氏。
そして、今回餃子の焼き方を教えていただく先生がこちら。
餃子の王将 水道橋店、現役店長の橋本さん。
餃子の王将のなかでも「関東屈指の評判店」と言われる水道橋店・店長の橋本さんに「究極の餃子の焼き方」を伝授していただきます!
焼餃子のカリスマが語る「餃子センス」とは?
住倉:橋本さんが「餃子の王将」に入社したきっかけを教えてください。
橋本:もともとはサラリーマンをしてましたが、いつかは自分でお店を持ちたいなと思って、働きながら学べるところはないかなって探して受けたのが餃子の王将でした。(餃子の王将は)店長主導でメニューだったりを作れるので、そういうところで勉強したいと思って入社したんですよね。今年で入社11年目になります。
住倉:水道橋店は関東の餃子の王将の中でもトップ3に入る評判店だと聞きました。その評判店を切り盛りする秘訣(ひけつ)は?
橋本:東京ドームが近いので、イベントによって来られるお客様が違うんですよね。時間帯も例えば16時くらいは競馬帰りのお客様、プロレスや野球を見られるお客様は、試合開始前の17時台、そして試合観戦終わりの21時前後にどーんと忙しくなったり……。ですので、それぞれに対応出来るように段取りを組んで、少しでもお待たせしないようにご案内の仕方を工夫してますね。
住倉:以前勤めていた会社が近かったので、プライベートで水道橋店をよく利用していました。ここは混んではいるけど、たしかに待たされるイメージはなかったですね。
橋本:あと水道橋店って、基本的にベテランの人が店長をやられるんですよ。過去に現在の社長も店長をされてましたし。僕はまだ社歴が浅いので、最初はとまどいながら……でしたね。
住倉:伝統ある水道橋店をまかせられるのは、やっぱり橋本さんの餃子に対する思いが熱いからじゃないですか? 看板商品である餃子を上手に焼くコツやお店の子たちに伝えてることはありますか?
橋本:やっぱり、焼く人の姿勢ですかね。気持ちの問題です。餃子を焼いたあともホール担当からのチェックが入ります。極端な話、全従業員がおいしい餃子を提供するんだ、ということを意識していますね。
住倉:おお! まさに「焼きの姿勢」が大事なんですね。
住倉:これまでいろいろな社員やアルバイトが入社しているのをみていると思うのですが、餃子の焼きのセンスがある子とない子の違いってありますかね?
橋本:餃子を鉄板からすくう際に、スムーズにしっかりすくえて、きれいにお皿に最初から盛り付けられる人は、センスがあると思いますね。
橋本さんが身振り手振りで手首の返しを教えてくれたのが、ヘラの返しの動き。ここに焼きのセンスが現れるという。
住倉:家でやると盛りつけがぺちゃってなりがちですね、たしかに。技術が必要というか。
橋本:私も最初は全然できなかったですよ。(最初は)落としてばっかりでしたし、盛りつけも雑でしたね。焼きの前に餃子をまっすぐ並べること、そして1人前6個の餃子を入れて、すくい上げる感覚を養うことがきちんと並べて盛りつけできるポイントですね。
住倉:では実際に自宅用においしく焼く方法を伝授してもらってよいですか?
橋本:いいですよ。
住倉:ありがとうございます!
「焼きのカリスマ」の教えとは
というわけで王将のお持ち帰りの生餃子(西日本:237円、東日本:259円)を購入。橋本さんの教え通りに自宅で焼いてみましょう!
①フライパンを強火にかけ、大さじ約1杯の油を入れ、油をなじませます。
橋本:おいしい餃子を焼くには、フライパンの温度を保つことがポイントです。フライパンから煙がでてくるくらいの温度にするのが目安です。
住倉:ほとんどの家庭ではテフロン加工のフライパンだと思いますが、熱伝導が優れている鉄フライパンがあれば高温に温度を保つことができますよね。
②フライパンが熱くなったらいったん火を消し、餃子と餃子の隙間を1cm位あけて並べます。
橋本:並べてすぐに水を入れると焼き目がしっかりつかず、白っぽい餃子になってしまいます。焼き目がある程度ついてから水やお湯を入れると、焼き目がパリッとつきますよ。
③再び火をつけて(中火)薄く焼き色がついたら(焼き色がつくまでの目安/1分程度)、餃子が1/3弱ほど漬かる程度の熱湯を注ぎ手早くフタを閉めます(熱湯の目安/120cc~150cc)。
橋本:ここでフライパンの温度を下げないことが重要。水は一気に入れずに少しずついれていきましょう。水の代わりに熱湯をいれると、フライパンの温度が下がりにくくなりますよ。
④水気がなくなるまで一気に蒸し焼きにします(焼き時間の目安 6分~7分)。
⑤水気がなくなり、パチパチという音がしたらフタを開け、焼き色をお好みでつけましょう。
橋本:最後に風味づけとしてごま油をお好みでくわえましょう。
完成!
焼き目パリパリ、皮はモチモチ。そして中身はもちろん超ジューシー!
橋本さんの教えどおりに餃子を焼いたら、筆者がこれまで作ったなかでもっともおいしい焼餃子に仕上がりました!
今回は王将の生餃子を使用しましたが、コツは冷凍した餃子でも基本的には同じとのこと。冷凍餃子の場合はフライパンに入れる水かお湯を180~200ccに増やし、最後の焼き時間が少し長くなることにも注意してみてください。
みなさんもぜひやってみてくださいね!!
お店情報
餃子の王将 水道橋店
住所:東京都千代田区神田三崎町2‐18‐4 徳栄ビル
電話番号: 03-3237-8823
営業時間:日曜日・月曜日 11:00~23:00(LO 22:30)、火曜日~土曜日 11:00~翌2:30(LO 翌2:00)
定休日:無休
餃子の王将では、「創業50周年 お客様感謝キャンペーン」開催中! スタンプ50個で自宅で餃子を焼くときに便利な「餃子返し」をもらえます。
書いた人:ハガユウスケ
甘党無宿メンバー。コンテンツ制作会社・株式会社ブックバーガー代表取締役。会社の本店所在地、浅草雷門から東東京のおいしい情報をよなよな発信中。好きなかき氷は、ブルーハワイ。
- 公式サイト:株式会社ブックバーガー