生姜焼き専門の定食屋さん「笑姜や」で生姜焼きの最高の食べ方を考えてみた

生姜焼き嫌いな人いる? 一番好きじゃなくても、嫌いではない食べ物、それが生姜焼き。しかも、生姜焼きの話になると、肉の厚みや味付け、付け合わせのタイプについて、たいていの人が好みを持っている(n値ちっちゃいけど)。そんな生姜焼き好き国民におすすめしたいのが、東京・江古田「生姜や」。生姜焼き専門店だ。

エリア江古田 (東京)

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数ある豚肉料理の中でも屈指の評判を誇る、生姜焼き。

 

みなさんはこの世に生姜焼き専門の定食屋さんが存在することをご存じでしょうか? そう、このお店には生姜焼き以外のメニューがないのです。

 

……いやいや、日本人が生姜焼きを愛してやまないからって、いくらなんでもそれは勝負かけすぎなんじゃ……。もうちょっと、フライとかハンバーグとかカレーとかもそろえたほうがいいんじゃ……

 

内心、余計な心配をしてしまいましたが、そんな私が今回訪れたのは江古田にある「笑姜や(しょうがや)」です。

 

これ、結果から先に言うと、生姜焼きメニューのみで問題ない! むしろおいしいわ、安いわで毎日でも通えそう!!

 

今回は特製醤油ダレ、味噌ダレ、塩ダレ、おろしポン酢、ピリ辛ごまダレ、カレー風味という6種類の生姜焼きから3種類を選び、食べ比べてみることに。ぶっちぎりナンバーワンだった味つけがあったから、みなさんにも全力でおすすめします!

 

江古田の生姜焼き定食専門店「笑姜や」

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西武池袋線「江古田駅」南口を出て徒歩1分。

ラーメン店やカフェ、居酒屋さんなどが集まる学生街の一角に「笑姜や」はあります。

 

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お店の看板にも「生姜焼き定食専門店」とめちゃくちゃデカデカと書いてあります。ここまでピンポイントに生姜焼き定食をアピールするお店を他に私は知りません。

 

真剣に悩まざるを得ない! 6種類の生姜焼き

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店内はカウンターがメインで、あとはテーブル席が少々。

入口付近にある券売機で食券を購入して注文する方式です。

 

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生姜焼き定食の味つけは、特製醤油ダレ、味噌ダレ、塩ダレ、おろしポン酢、ピリ辛ごまダレ、カレー風味の全6種類。

 

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これがどれにしようか迷っちゃうんですよ。事前に下調べをしていた私ですら、「やっぱりスタンダードに醤油? いや、ピリ辛も気になるし、カレー風味も珍しいし……」なんて具合に思案しちゃう。ま、この迷うひとときも何よりの楽しみなんですけどね。

 

この日お店にいたスタッフの金田さんと相談し、

  • 特製醤油ダレ
  • ピリ辛ごまダレ
  • おろしポン酢

3種をチョイス。さあ、この3種類、それぞれどんな味なんでしょうか!?

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▲上から時計回りに特製醤油ダレ、ピリ辛ごまダレ、おろしポン酢

 

オーソドックスなおいしさが際立つ、特製醤油ダレ

まずは、特製醤油ダレからいただきます。6種類の中ではいちばんスタンダードな味つけといってよいかもしれません。

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▲生姜焼き定食・醤油ダレ(580円)

 

「そうそう、生姜焼きといえばこの味!!」と全力で首を縦にふれる、間違いなく安心できる味わい。生姜のさわやかさとニンニクの風味が効いた甘辛いタレが豚肉によく絡まり、たまりません。これはご飯が進む進む!

 

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スパイシーな辛さが後を引く、ピリ辛ごまダレ

続いては、ピリ辛ごまダレ

豆板醤のピリリとした辛さが全体的に効いていて、なんとも食欲をそそる一品。

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▲生姜焼き定食・ピリ辛ごまダレ(580円)

 

生姜焼きとしてはちょっと変わり種といった感じで、辛いモノ好きな人におすすめです。

 

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予想外のおいしさに驚き! おろしポン酢

最後にいただいたのは、おろしポン酢。実はこれ、食べる前は「ポン酢味の生姜焼き? しかも大根おろし? 想像できないなぁ」なんて思っていたんです。ところが……

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▲生姜焼き定食・おろしポン酢(580円)

 

え、何これ、めちゃくちゃ合う!!

 

まず、豚肉の味付けの生姜とポン酢がとってもマッチしているんですが、その上におろし生姜と大根おろしがたっぷりと乗っていて、一緒に食べると実にさっぱりとした味わいで箸が止まらない!

 

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風邪で食欲がないときや夏バテの時期なんかでも、この「おろしポン酢定食」なら食べられそうだし、その上スタミナもつきそう。年配のビジネスマンや女性に評判というのも納得です。

 

というわけでみなさん、注文するなら「おろしポン酢」がおすすめ! 今すぐ江古田まで行ってこれを注文して食べてみてほしいほど。そのぐらい自信を持って言えますね。

 

定食という幸せ

こうして3種類を食べてみて、私はひとつの真実を得ました。

たしかに生姜焼きはおいしい。

でも、生姜焼きのみではダメで、定食であることが重要である、と。

 

生姜焼きと白いご飯が合うのは当然のことだけど、すぐそばに添えられたキャベツの千切りもなくてはならない。ドレッシングをかければもう1品のおかずとしても成り立つし、豚肉にキャベツを巻く食べ方も楽しめる。

キャベツ、超大事。

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そして、これまたいい仕事をしてくれているのがテーブルの上の容器に入っている浅漬け。とってもさわやかな存在で、最高の箸休めです。

 

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それからお味噌汁。これもないとなんだか締まらない。

お味噌汁は私たちに安心感と安定感をもたらしてくれます。飲むと心落ち着く。

 

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というわけで、生姜焼きはやっぱり定食でないといけないんです。途中、生姜焼きの味に飽きたらマヨネーズや七味唐辛子を足して味を変えてもいいし、生姜焼きのタレやドレッシングでドロドロになったキャベツやご飯だっておいしい。これも定食であることの醍醐味(だいごみ)です。

 

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580円で手に入る自由と楽しみ

「お店を立ち上げた経営者がとにかく生姜焼きが好きだった」というところから始まったというこちらのお店。「お客さんにはとにかく安く、お腹いっぱいになってほしい」と金田さんは話します。

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その言葉どおり、生姜焼き定食は580円という驚異の安さ。大食漢の人ならプラス100円でご飯大盛り(おかわり自由!)にすることも。それでも680円です。

 

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20129月にオープンして以来、価格の見直しは何度かあったそうですが、現在だってそうとう破格! 特にこの冬なんてキャベツとかめちゃくちゃ値上がりしていたじゃないですか。それを考えると本当にありがたい限りです。

 

うまい生姜焼きにご飯、キャベツの千切り、お味噌汁、浅漬けを580円でお腹いっぱい食べられる。これってすごい幸せなことじゃないですか?

 

生姜焼き定食には食べることの自由と楽しみがある。それを知ったからには、残りの3種類も食べに行かなくては、と心に誓った私です。今回の3種類の中でいちばん気に入った「おろしポン酢」もぜひとももう一度食べたいしね!

 

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▲日替わりでちょっとお得なセットメニューも。こりゃ通っちゃいますな!

 

お店情報

笑姜や

住所:東京都練馬区栄町4-10
電話番号:03-3557-0313
営業時間:11:3022:30
定休日:不定休

www.hotpepper.jp

金額はすべて消費税込みです。
本記事の情報は2017年2月の情報です。

 

書いた人:鷺ノ宮やよい

鷺ノ宮やよい

三重県出身。旅行代理店、編集プロダクションを経て2009年よりフリーライターとして活動中。学生時代に池波正太郎の小説やエッセイを読んで、食べ物の魅力を文章で伝えることに惹かれる。これまで雑誌やウェブサイトなどで携わったグルメ関係の記事は100本以上。三度の飯より食べることが好き。激辛ジャンキー。慢性眼精疲労。

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